目次
■仕事に集中しながらも家族と声を掛け合える空間
■秘密基地造りの3箇条
■仕事に集中しながらも家族と声を掛け合える空間
●東京都/佐久間邸
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
玄関ドアを開くとすぐ、ガラス格子の吊り戸に仕切られた中に佐久間さんのミニ書斎がある。窓からの光が、格子を抜けて玄関や廊下まで明るく照らす。
フルリノベーションを前提に、築20年を超えるマンションを購入した佐久間さん。物件探しの間に、仕事は完全テレワークに移行した。
以前の住まいでは、ダイニングテーブルで仕事をしていたというが、「狭いし、オンライン会議では室内の様子も見えてしまう。それでこのマンションでは玄関脇の一室を仕事場にしようと決めました」。
社会課題解決へのシステム提案が専門なのでデザインも得意。リノベーションプランも自ら描いて担当デザイナーと話し合った。
購入時のこの部屋は壁やドアで仕切られ、玄関は昼も暗かった。壁を取り去ってガラス格子にすることで光をもたらすだけでなく、家族とも互いに様子を知れる。カーペット敷きだった床はリビングや廊下と同様の天然木張りにした。
ミニ書斎は出窓の前。多数のモニターやPCが並ぶデスクは出窓の幅に合わせて注文した。書類や画集、クロッキー帳(下写真)などを広げるにも十分なサイズだ。
「アイデアを練る時はだいたい手書き。書き溜めたクロッキー帳は私にとって第二の脳ですね」
窓の外には広いルーフバルコニーがある。疲れたらここで飲み物片手にひと休み。夏に花火大会を眺めるのも楽しみだ。
やがてここは、まだ8カ月のお子さんの部屋になるだろう。その日のためにモノは極力増やさないという室内は、実にすっきりとして使いやすそうだ。
■秘密基地造りの3箇条
1、明るい格子戸で家族との一体感を。
2、使い方に即したデスクサイズが重要。
3、モノを増やさず、集中できる空間に。