ニコンプラザ東京および大阪の写真展会場「THE GALLERY」にて、THE GALLERYセレクション展としてHiroshi Yoshida写真展「永-tokoshie」を、6月20日(火)より開催する。
石を積み上げるロックバランシング(石花)の作品でも知られるYoshida氏。季節ごとに移ろう自然と流れる水の中で静止する石の造形から、“永”を感じてみたい。
東京・大阪で順次開催、作家コメント公開
「THE GALLERY」は、2017年に東京・大阪に開設された、写真文化の普及・向上を目的とする写真展示場。ニコンの機材を用いて著名な写真家が制作した高品質な作品を展示する企画展などを開催している。
同展は、東京会場で6月20日(火)~7月3日(月)、大阪会場で7月13日(木)~26日(水)の期間に開催。両会場ともに、開館時間は10:30~18:30で、最終日は15:00までとなる。なお、日曜日は休館だ。
Hiroshi Yoshida氏は、以下のようにコメントしている。
「どんな情景にもその時々の『良さ』があり、それに合わせて石を添えること。それが私の作家としての役目です。水の流れの中で微細なバランスを保ち静止している石の造形が、ただそこにあるという『永』を感じさせてくれるかもしれません」
ロックバランサー・Hiroshi Yoshida氏の作品
国内最長の経歴を持つロックバランサー・Hiroshi Yoshida氏
同氏は、石と水の作家・フォトグラファー・ビデオグラファー・デザイナーとして活動する、多彩な表現者。MusicVideo制作・建築や人物の撮影・広告ポスターデザインなどを手掛けている。
2010年からは、ロックバランシングを技法にして、「自然との調和」をテーマに石と水の造形作品を制作し、写真と動画に収めてきた。
今やロックバランサーとしては、国内で最も長い経歴を持つひとり。各国で行われているロックバランシングの世界大会にも参加している。
飾る空間や見る者を心地よくする作品を展示
同氏は、四季折々の自然が見せる姿を肯定的に感じられるように各作品にテーマを設定。空間の雰囲気を明るくしたり、見る者に心地良さや元気を与えたりできる作品作りを心掛けているようだ。
例えば、「集い/Tsudoi」という作品は、前日までの強い雨の影響で水量の増した沢で制作されたもの。現地に到着すると、大きな倒木が沢の両端につっかえていたという。
この状況を面白い作品にできないかと模索し、完成したのが「集い/Tsudoi」だ。
躍動感を放つ自然と、その中で凛としてバランスを保ち続ける石の造形、“動”と“静”が共存する作品から何を感じるだろうか。
Hiroshi Yoshida展「永-tokoshie」
会場:ニコンプラザ東京 THE GALLERY
会期:6月20日(火)~7月3日(月)
所在地:東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階
会場:ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
会期:7月13日(木)~26日(水)
所在地:大阪府大阪市中央区博労町3-5-1 御堂筋グランタワー17階
(Higuchi)