「マーク ジェイコブス」が手掛けるブックストア「BOOKMARC(ブックマーク)」にて、6月2日(金)~11日(日)の期間、二人の写真家、金村修氏と野村佐紀子氏の共同写真展を開催する。

同展は、両氏の写真集同時出版を記念したもので、6月2日(金)には両氏によるトークショーおよびサイン会も予定している。

独特の感性で被写体を切り取る両氏の作品が集結し、その世界観を余すことなく伝えてくれるだろう。

金村氏・野村氏の写真集出版記念、収録作品を展示・販売

同展は、金村氏の写真集『TOMBSTONE PILE DRIVER』と野村氏の写真集『月夜』の出版を記念したもの。いずれも、リブロアルテ社より刊行され、300部限定、販売価格は4,400円(税込)だ。

原点回帰する金村氏、90年代に銀塩で撮影した未発表の作品を披露

金村氏は、一貫して銀塩フィルムにこだわり、20年以上にわたって都市の街区をモノクロームで撮影し続けてきた。意図的にムラや傷みをそのままにしたロールプリントを壁中にピンナップしたニコンサロンでの展示は、同時代的な問題意識に対する高い批評性を評価され、2014年の伊奈信男賞を受賞している。

最近ではデジタル作品・映像作品・手作りフォトブック制作など、作風に変化も見られる。しかし、今回の写真集では原点回帰。90年代に銀塩で撮影した、東京の流れるような都市の断片を切り取った未発表の作品群を収録した。

同展では、これらの作品と映像作品を展示。また、写真集掲載作品29点の受注生産もおこなう。

抑えられない感情が交差する作品など、野村氏の新作披露

野村氏は、1991年より写真家・荒木経惟氏に師事し、主に男性ヌードを多く発表し続けてきた。密室での撮影による緊張感ある作品は、見るものを常に魅了する。

今回の写真集は、墓前に手向けられた花たち、幼少時代から撮影しているモデル・ケンタ氏の男性ヌード、抑えられない感情が交差する場面を切り取り、唯一無二に仕上がった作品で構成。同展では、それらの作品を展示・販売する。

金村氏・野村氏によるトークショー・サイン会を開催

6月2日(金)17時より、オープニングレセプションとして、両氏によるトークショーを開催。聞き手として、両氏の写真集のブックデザインを担当した伊野耕一氏が登場する。

トーク終了後、18時からは、両氏によるサイン会も実施する。

なお、6月2日(金)12:00より、電話・メールによる商品・展示作品の販売も開始される。

異なる作風ながら、ともに心を揺さぶる両氏の作品。郷愁、哀情、情熱……見る者の胸にさまざまな感情をあふれさせるかもしれない。

金村修 野村佐紀子『TOMBSTONE PILE DRIVER / 月夜』展
会期:6月2日(金)~11日(日)
会場:BOOKMARC
所在地:東京都渋谷区神宮前4-26-14

金村修写真集『TOMBSTONE PILE DRIVER』/ 野村佐紀子写真集『月夜』
販売価格:各4,400円(税込)
限定数:各300部
判型:280×210㎜|32ページ+カバー|中綴じ
発行:リブロアルテ
ブックデザイン:伊野耕一氏

(Higuchi)

※天災等により、中止・延期となる場合もある
※展示品・関連商品の準備数には限りがある