相馬勇紀 写真:Getty Images

 ポルトガル1部カーザ・ピアACは、明治安田生命J1リーグ名古屋グランパスからレンタル移籍中の日本代表MF相馬勇紀の完全獲得を模索。ただカーザ・ピアのフィリペ・マルティンス監督はステップアップ移籍の可能性を示唆している。

 カタールW杯の日本代表メンバーである相馬は、今年1月に名古屋からカーザ・ピアへ買い取りオプション付きの半年レンタルにより加入すると、1月22日のデビュー以降全試合でプレー。今年6月に行われるキリンチャレンジカップでの代表復帰を決めている。

 そんな中、ポルトガル紙『ア・ボーラ』は29日に「相馬はまだカーザ・ピアの構想内」と見出しをうち、「相馬の今夏残留は、カーザ・ピアにとって急務だ」とリポート。名古屋からの完全獲得を目指している現状を伝えている。

 一方、マルティンス監督は26日の会見で「相馬は我々の選手であり、我々のやり方にうまく溶け込んでいる。何か不都合なことがない限り、彼はカーザ・ピアの来シーズンの計画の一部だ」としつつも、「もし彼がここにいないのであれば、それは彼がよりレベルの高い場所へ行ったという良い兆候だ」と今夏退団の可能性に言及。指揮官の発言を踏まえると、買い取りオプション行使で同選手を名古屋から完全獲得した上で、他クラブに放出することも考えらえる。

 なおカーザ・ピアは今季のポルトガル1部リーグで11勝8分15敗。来季欧州カップ戦出場圏内の6位ヴィトーリア・ギマランイスから勝ち点12差の10位でシーズンを終えている。