堂安律 写真:Getty Images

 セリエA(イタリア1部)覇者ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、レアル・ソシエダ所属MF久保建英やSCフライブルク所属MF堂安律など、日本人選手の獲得に動いていることを公言。同会長の発言が話題を呼ぶ中、かつて中国代表を率いていたイタリア人指導者がナポリ幹部にとある日本人選手の獲得を勧めていることを明かした。

 デ・ラウレンティス会長は28日、イタリアメディア『Rai』の番組内で来季にむけての補強計画に言及。「我々はまさに日本人選手の獲得へ動いているところだ。日本人の友人から、日本でスカウトをするための契約書の草稿を送ると連絡があった」と、日本人選手獲得の可能性に触れていた。

 ユベントスや中国代表のアシスタントコーチ、それにU23中国代表や中国1部・深圳FCの監督歴を持つマッシミリアーノ・マッダローニ氏が、ナポリ幹部に対して日本人選手の獲得を勧めたことを明言。ナポリのラジオ局『Radio Punto Nuovo』の番組内で「私の友人であるクリスティアーノ・ジュントーリSD(スポーツディレクター)には、日本や韓国のリーグをチェックするよう、つねにアドバイスを送ってきた。あそこにはかなり安価な移籍金で獲得できるような良い選手ばかりいるからね」

 「彼には、ひとりの日本人選手を推薦した。ヨーロッパの舞台でつねにプレーしており、若い選手だ。ただ名前は言えないね」と語っている。

 一方、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ナポリが獲得を狙う日本人選手にボルシア・メンヒェングラートバッハ所属DF板倉滉、VfBシュツットガルト所属DF伊藤洋輝、久保の3選手を列挙。また『コリエレ・デッロ・パッローネ』は、久保、板倉、堂安、スポルティングCP所属MF守田英正、ブライトン所属MF三笘薫を挙げている。

 なおナポリは昨季リーグ戦3位で終えると、昨年7月にセネガル代表DFカリドゥ・クリバリの後釜として韓国代表DFキム・ミンジェを獲得。同選手が主力センターバックとして公式戦ほぼ全試合で先発出場する中、クラブは今月7日のフィオレンティーナ戦で1-0と勝利し、33シーズンぶりとなるリーグ優勝を成し遂げている。

 マンチェスター・ユナイテッド移籍が噂されるキム・ミンジェの後釜確保が課題である中、マッダローニ氏がどの日本人選手に目をつけたのか気になるところだ。