5期生で注目のメンバー

 最後は、昨年2月の加入から1年以上が過ぎた5期生だ。

 今作では5人が初選抜され、五百城茉央と一ノ瀬美空が3列目、井上和と川﨑桜、菅原咲月が2列目に配置されるなど、ニューフェイス台頭を大きく印象づける結果となった。なかでも注目は井上、川﨑、菅原の3人だ。5期生楽曲でそれぞれセンターを任されており、夏にリリースされるであろう新曲で、誰か1人はセンターに起用されるのではないだろうか。過去にも与田祐希や遠藤さくらなど、当時の新戦力は夏曲で“センター”に抜擢されているからだ。

 さらに5期生は、今年の3月以降にメンバー個人がグループを飛び出し、徐々に活躍の場を広げている点にも注目したい。

 まずは川﨑桜。3月22日から開催された『世界フィギュアスケート選手権2023』(フジテレビ系)のスペシャルサポーターに就任。大会の4夜連続放送以外にも多くの事前番組に出演し、フィギュアスケート歴10年という経験者としての視点から、大会の見どころ解説や日本代表選手への取材を担当した。フィギュアスケート界に“川﨑桜”という存在を大きく知らしめることとなったワケである。

 キャプテン・梅澤美波の後を受けて『THE TIME,』(TBS系)の月曜レギュラーを4月3日オンエア分から担当しているのが一ノ瀬美空だ。朝の情報番組に欠かせない愛嬌と笑顔は、5期生のなかでもダントツ。注目は、今や番組名物となっている安住紳一郎アナの“無茶振り”だ。梅澤も散々ターゲットになってきたが、あざといキャラでは秋元真夏や山下美月の後継者である一ノ瀬。そこはノリノリで応えているのだが、たまにグダグダ展開で終わることもある。それでも、なぜか微笑ましい雰囲気になり、見ている者を癒してしまう。彼女の最大のチャームポイントである愛らしい笑みが、週初めの朝に元気を与えてくれている。

 29thシングル『Actually…』(2022年3月リリース)でグループ加入後、最速で選抜入り&センターに大抜擢され、話題となった中西アルノ。圧倒的な声量で歌唱力に定評のある彼女は、ブログやラジオでの言葉のチョイスや鋭い観察力、映画好きな面が評価され、『NHK俳句』(Eテレ)にレギュラー出演を果たした。

 その役目は、俳句に馴染みのない視聴者と同じ目線に立ち、橋渡し役として俳句の魅力と表現することの楽しさを伝えることなのだが、ほぼ初挑戦の俳句でもその芸術的センスの一端が垣間見えている。今後の成長が楽しみだ。

 5期生のなかで、最も早くレギュラー番組をゲットしたのは、池田瑛紗である。1期生の樋口日奈からバトンを受けて、昨年秋からアートバラエティ番組『小峠英二のなんて美だ!』(TOKYO MX)にレギュラー出演している。

 番組中に街並みを描いた絵で「区長賞」を受賞していたことを明かすなど、当時、美大志望の浪人生だったため白羽の矢が立ったと思われるが、この春、なんと東京大学よりも入るのが難しいといわれている東京藝術大学に合格。その話題性からも、さらに活躍の場を広げていく可能性大である。今作に収録されている5期生曲でセンターを務めていることもあり、近々選抜入りもありえそうだ。

“シン・乃木坂46”、まずは以上のメンバーに注目してほしい。

(文=上杉純也/フリーライター)

提供元・Business Journal

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