クレジットカードではそれぞれ、さまざまなポイント付与プログラムが用意されている。明細書を郵送からウェブ送付に切り替えるだけでボーナスが得られたり、利用額が増えるほど付与率が上がったり……。各カードのポイントプログラムを紹介する。

3種類のカード一体化、明細書ウェブ切り替えでポイント ビックカメラSuicaカード

ビックカメラSuicaカードは、ビックカメラのカードとSuicaカード、東日本旅客鉄道株式会社の子会社が発行するビューカードが一体となったカードで、さまざまなポイントが貯めやすいことが特徴と言える。

買い物や食事などの際のクレジットカード支払い1,000円ごとに2ポイントが付与される。公共料金の支払いでも同様だ。ビューカードを使って電子マネーSuicaのオートチャージや定期券を購入した場合には、普段の3倍のポイントを得ることができる。

ユニークなプログラムとしては、クレジットカードの利用明細書を郵送からインターネット送付に切り替えると、1年間でポイントが600円相当付与されることだ。年間の利用合計額によっては、ボーナスポイントが付与されるプログラムもある。

ポイントはSuicaに交換して電子マネーとして使えたり、商品や商品券に交換できたり、商品に交換できたりする。

年間利用が増えるほどポイントの付与率がアップ ライフカード

ライフカードでは、クレジットカード決済1,000円ごとに1ポイントが付与される。一方で、リボ払いや分割払いの手数料分の支払いについてはポイント付与の対象外となる。

ライフカードのポイントプログラムは、年間のクレジットカード利用実績が増えるごとにポイントの付与率が変わっていくことが特徴となっている。通常はクレジットカード支払い1,000円ごとに1ポイントが加算されるが、年間50万円以上の支払いで1,000円ごとに1.5ポイント、100万円以上で1,000円ごとに1.8ポイント、200万円以上で1,000円ごとに2ポイントが付与される。

またライフカードの会員限定のショッピングサイト「LIFE-Web Desk」でクレジットカード決済を行うと、ポイントが通常の最大25倍貯まるプログラムも用意されている。貯めたポイントもこのサイトで利用することが可能だ。

WAON利用者は日常使いでポイントが貯まりやすい イオンカードセレクト

イオンカードセレクトのクレジットカード支払いで貯まるポイントは「電子マネーWAONポイント」「ときめきポイント」「WAON POINT」の3種類だ。

全国展開しているイオンやマックスバリュ、ダイエーなどでクレジットカード支払いをすると、200円ごとに2ポイントが貯まる。イオングループの対象店舗に含まれていない店などでのクレジットカード支払いは半分の200円ごとに1ポイントが貯まる。

公共料金の支払いをクレジットカードですると、毎月1件あたり5WAONポイントが貯まる。毎月の給与の振込をイオン銀行の口座にした場合も、毎月10WAONポイントが付与される。

ときめきポイントとWAONポイントともに、電子マネーWAONに交換して買い物に使える。ときめきポイントは各種商品との交換にも対応している。

支払い100円ごとにポイント1.2円相当付与 リクルートカード

リクルートカードの特徴は、普段のクレジットカード支払いで貯まるポイントの付与率が高いことだ。多くのカードでは100円で0.5~1.0円相当のポイントが付与されるのが一般的だが、リクルートカードでは100円支払いごとに1.2円相当のポイントが貯まる。

リクルートが参画している「じゃらん」や「ポンパレモール」などでクレジットカード支払いをすると、ポイントの付与率は最大で4.2%まで高まる。ユニークなポイントプログラムとしては、ホットペッパーグルメでインターネット予約をした上で来店すると、予約人数1人ごとに50ポイントがボーナスでプレゼントされることだ。

リクルートカードでのクレジットカード決済を通じて貯まったポイントは、共通ポイントサービスPontaに交換できるほか、じゃらんやポンパレモール、ホットペッパーグルメ、ホットペッパービューティーなどで利用可能だ。

Amazonなども出店するオリコモール利用で加算 オリコカード THE POINT

オリコカードのクレジットカード支払いで獲得できるポイントは「オリコポイント」だ。入会後半年間は「特別加算」と呼ばれるポイントプログラムにより、通常のクレジットカード支払いで加算される1%にさらに1%(最大5,000ポイント)がプラスされて付与される。

また、オリコカードが運営するECサイト「オリコモール」でクレジットカード支払いをすると0.5%~15.0%の範囲内でポイントがつく。オリコモールにはAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなども出店している。

オリコポイントは、Amazonギフト券やiTunesギフトコード、nanacoギフト、電子マネーWAONポイント、Tポイントなどと交換できる。ANAやJALのマイレージバンクへの移行も可能だ。

楽天グループのサービス利用でポイント2~3倍 楽天カード

楽天カードは、楽天グループが運営している各ウェブサイトでのクレジットカード支払いで「楽天ポイント」が多く貯まるプログラムを提供している。

普段は100円のクレジットカード支払いにつき1ポイントが貯まるが、「楽天トラベル」を利用すると2倍のポイント、「楽天市場」での支払いで最大3倍のポイント、レストラン検索サイト「楽天ダイニング」での支払いで2倍のポイント、楽天に加盟する店舗での支払いで最大3倍のポイントがそれぞれ貯まる。

楽天ポイントは楽天グループの各種サービスで利用することができるほか、出光などのガソリンスタンドやミスタードーナツなどのファーストフード店、大丸などの百貨店などでも支払いに使える。ポイントは楽天の電子マネーである楽天EdyやANAマイレージにも交換できる。

結婚相手紹介サービス入会で2,000ポイント 楽天PINKカード

楽天グループが提供する女性向けの楽天PINKカードでクレジットカード支払いをしたときも「楽天ポイント」が貯まる。前項で紹介した楽天カードとほぼ同様のポイントプログラムを提供しているが、楽天PINKカードは割引クーポンも充実しているので紹介したい。

割引クーポンは「楽天グループ優待サービス」(月額サービス料324円)を申し込むことで利用できる。一定の条件を満たした場合、楽天市場での買い物が500円割引、楽天トラベルでの国内宿泊予約が1,000円割引、楽天GORAでゴルフ場予約をすると1,000円割引になる。

このほか、クレジットカード支払い額の一定割合が割引になるサービスも用意している。電子書籍ストアの楽天koboでの支払いが5%割引、楽天TVでは映画やアニメが20%割引になる。

楽天PINKカード独自のポイントプログラムでは、結婚相手紹介サービスの楽天オーネットに入会すると2,000ポイントが贈呈されるというものもある。

Yahoo!ショッピングでの支払いでポイント3倍に Yahoo! JAPANカード

Yahoo! JAPANカードは基本的にはクレジットカード支払い100円ごとに「Tポイント」が1ポイント貯まる。

このクレジットカードの最大の強みは、Yahoo!ショッピングか通販サイト「LOHACO」でクレジットカード支払いをすると、「Tポイント」「Yahoo!ショッピング・LOHACO利用ポイント」「ストアポイント・LOHACOポイント」がそれぞれ100円で1ポイント貯まる点だ。ポイントの種類は違うが100円につき合計で3ポイントが貯まる計算になる。

貯まったポイントはYahoo!が提携しているサービスのポイントや現金に交換できる。例えばジャパンネット銀行を経由して100Tポイントを85円と交換できるほか、1,000TポイントでSuica1,000円分を得ることが可能となっている。

優待サイト「エポトクプラザ」での利用で最大6倍に エポスカード

エポスカードのポイントプログラムは「エポスポイント」だ。クレジットカード利用した支払い200円ごとに1ポイントが貯まり、リボ払いか3回以上の分割払いを選択した場合には200円につき2ポイントが貯まる。

エポスカードの優待サイト「エポトクプラザ」に掲載されているレストランやカラオケ店でクレジットカード支払いをした場合は最大5倍、同サイトでの旅行やホテルの予約は最大6倍のポイントが貯まる。エポスカードの提携商業施設での買い物では、ボーナスポイントが付与される。楽天Edyなどの電子マネーをチャージしたときにもポイントが加算される。

エポスポイントはマルイでの買い物割引や商品券・ギフト券への交換、ANAマイルやJALマイルなど他社のポイントにも移行が可能だ。

楽天ポイントやヨドバシゴールドポイントとの交換も 三井住友カード(旧クラシックカード)

三井住友カード(旧クラシックカード)でのクレジットカード支払いでは「Vポイント」が貯まる。200円につき1ポイントが貯まり、楽天ポイントに交換すると1ポイントを1円相当、ヨドバシカメラのゴールドポイントに交換した場合も同様に1ポイントを1円相当のポイントに交換できる。

三井住友カードは「ポイントUPモール」を運営している。このショッピングサイトでクレジットカード支払いをするとポイントが2~20倍貯まる。Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどがこのポイントUPモールに出店している。そのほか、大丸百貨店や東急ハンズなどでもクレジットカード支払いでも最大18倍のポイントが貯まる。

Vポイントは、電化製品など200種類以上の景品と交換もできるほか、キャッシュバックプログラムや全国共通商品券であるVJAギフトカードとの交換プラグラムも用意されている。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)
 

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