元鹿島アントラーズ監督の石井正忠氏率いるタイ1部ブリーラム・ユナイテッドは、今月28日のタイFAカップ優勝によりタイ国内3冠を達成。元横浜F・マリノス所属のDFティーラトン・ブンマタンらを擁する中、かつてジェフユナイテッド市原・千葉でプレーしていたブラジル人FWリカルド・ロペスを獲得する可能性が現地で報じられている。
リカルド・ロペスは韓国1部・全北現代や中国1部・上海海港などをへて、昨年7月から千葉でプレー。昨年8月20日の明治安田生命J2リーグ第32節・徳島ヴォルティス戦でデビューした後、ほぼ全試合で途中出場したが昨季終了後に退団。今年2月にFCヴォルスクラ・ポルタヴァへ加入したものの、ウクライナ1部リーグ2試合の先発出場で無得点と本来のパフォーマンスを発揮できていない。
タイメディア『ballthai』の報道によると、ブリーラムは2023/24シーズンの新戦力としてリカルド・ロペスの獲得に乗り出しているとのこと。選手本人はブラジルメディア『Futebol na veia』のインタビューで「いくつかのクラブからオファーが届いているし、移籍を検討しているところだ。ブリーラムは素晴らしいクラブだ。いいオファーをしてくれたし、交渉も順調に進んでいる」と、ブリーラム移籍の可能性が高いことを認めたという。
また韓国メディア『sportal korea』は今月中旬、ブリーラムが元サガン鳥栖所属選手であるDFキム・ミンヒョクの獲得を決めたと報じている。
キム・ミンヒョクは2014年から5シーズンにわたり鳥栖でプレー。2019年に鳥栖から韓国1部全北現代へ完全移籍すると、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の舞台で活躍していたが、昨年に城南FCへ加入。2022シーズンのリーグ戦で負傷離脱により4試合の出場にとどまると、シーズン終了後に契約満了により退団。今季の韓国1部リーグ開幕後も無所属状態が続いていた。
タイ1部リーグを9度制した強豪ブリーラム。石井監督のもと2シーズンつづけてタイ3冠を達成した中、元Jリーガーダブル獲りへ期待が高まる。