アルビレックス新潟のゴール裏 写真:Getty Images

 アルビレックス新潟は28日に行われた明治安田生命J1リーグ第15節でガンバ大阪と対戦。デンカビッグスワンスタジアムのホームゴール裏にはJリーグ秋春制移行反対を訴える横断幕が掲げられたが、新潟の中野幸夫代表取締役社長もサポーターの声に理解を示しているようだ。

 G大阪戦では、ゴール裏に無数の横断幕が掲出。その時の様子がツイッター上で拡散されており、Jリーグファンの間で話題を呼んでいる。横断幕の内容は以下の通りだ。

 「秋春制、本当にこのまま推し進める? 1クラブたりとも移行による負担が掛かり置いていかれることがあってはならない」「スタジアム、練習場の除雪誰がやるの?」「寒冷地クラブは邪魔ですか?」「雪国の次はどこを切り捨てる?」「冬季キャンプでホームタウンを離れざるを得ないチーム、選手、家族の負担は?」「できないものは、できない」「移行で影響が出るクラブは声を上げよう! 議論が始まってからでは遅いぞ」「口先だけの“世界基準”。もっとやることあるんじゃない?」「スタジアムの中だけがフットボールじゃない」

 また一部SNSユーザーによると、中野社長はこれらの横断幕が掲げられる様子を写真に収めていたとのこと。秋春制移行の検討が本格化する中、Jリーグに対して反対の姿勢を訴える可能性が考えられる。

 なお新潟所属DF堀米悠斗とMF高木善朗は先月末にインスタライブを実施。堀米は「(秋春制を推す人たちが)冬の聖籠(アルビレックス新潟のクラブ施設がある地域)に来て、俺達に説明してほしい。長靴を履いて、雪の中来てほしい」と語るなど、冬季に新潟県内でのJリーグ公式戦開催が厳しいと主張。高木も「選手に対する説明が十分に行われていない」と、Jリーグ側の議論の進め方に疑問を呈していた。