Y.S.C.C.横浜所属のGK児玉潤は、27日開催の明治安田生命J3リーグ第11節ギラヴァンツ北九州戦で北九州サポーターから野次を浴びたほか、誹謗中傷被害に遭ったことを告白。同選手のSNS投稿が話題を呼ぶ中、横浜OBで元年俸120円Jリーガーとして知られる安彦考真氏が私見を述べている。
児玉は試合後にインスタグラムのストーリーズで、以下のようなメッセージを投稿。北九州サポーターからの誹謗中傷や野次を浴びた時の状況を説明するとともに、サポーターに対して自身の考えを発信している。
「vsギラヴァンツ北九州 2-1〇 難しい試合でしたが勝つ事ができ本当に良かったと思います。ただ、今日のゲームで非常に残念な事がありました」
「試合中の北九州側からのサポーターの声ですが、プレー中に人して人格を疑うような言葉、発言があり本当に不快でした」
「選手が負傷して倒れてる時に『児玉も同じ目に合え』、サッカーとは全く関係ない発言、『パンツ見えてるよ』 卑劣で卑猥で下品な言葉を耳にしました」
「僕は後半になりゴール裏からの野次の的になりました。相手選手に対して侮辱発言や手を出した訳でもなく、自チームの応援を放棄し、僕への野次は止むことはありませんでした」
「別に何を言われても、試合終了の笛が鳴るまで、僕は言い返しもしませんし、ピッチ内でやるべき事、自分のプレーに集中するだけなので、相手にもしませんでしたが、サッカーが好きで試合を楽しみに観にきている子供達がそんな言葉を聞いたらどう思うか、選手を応援する立場であるサポーター、大人たちがそんなことを言って本当に良いのだろうか?恥ずかしいと思わないのだろうか? 中には親である人も居るかと思います。もう一度考えてみてください」
「ブーイングは構いません、僕が伝えたいのは言葉を選んで考えてから発言して欲しいということです。次会う時はリーグ後半での試合になりますが、1人の大人として成長してることを楽しみにアウェイ北九州に乗り込みます」
この児玉のメッセージは、瞬く間にツイッター上で拡散。すると安彦氏は「このような丁寧な言葉で伝えられる選手がいるという価値。全てのサポーターではないにしろサポーターがサッカー界をダメにしてる事実もある」と、一部サポーターの行為を非難。
「クラシックコンサートやオペラは観客がその瞬間を最高のものにするためにその瞬間の一員になる。常識という入り口に非常識という出口はない。しかし非常識という入り口には常識という出口がある。挑戦ってこれだ」と綴っている。
Jリーグの試合では、サポーターによる選手や関係者への誹謗中傷や問題行為が相次いでいる。今回の一件を受けて、関係各所がどのような対応を見せるのか注目が集まる。