ビーチには海洋ブイからプラスチック容器、メッセージボトルまであらゆるものが流れ着く。こうした漂着物はビーチを汚染し、景観を悪くするゴミでしかないが、それを大金に変えてしまおうというアイデアが実行されている。
英紙「Daily Star」(5月19日付)によると、この1年間にテキサス州の保護区のビーチで集められた奇妙な漂着物がオークションにかけられ、地元の野生動物リハビリテーション団体に寄付されることになったという。
フジツボに包まれた人形、呪文の瓶、ハイチのお金、古い聖書、中国のビール、1800年代の蒸気船の石炭、ジャマイカから流れてきた瓶に入ったメッセージなど、興味深いものばかり。これらの品々はすべて、テキサス大学海洋研究所のミッション・アランサス国立エステアリン研究保護区のビーチで、研究者が座礁したウミガメを捜索する中で集められたものだ。



これらは5月20日(土)にポートアランサスのロバーツポイントパークで開催される恒例のTony’s Trash to Treasureオークションで競り落とされる予定だが、一体いくらの値がつくのだろうか。
テキサス州の海岸線には毎年約500トンの海洋ゴミが打ち上げられるというが、このゴミを金に変える錬金術がうまくいけば、海洋生物保護の大きな助けになるだろう。
ミッション・アランサス・リザーブのディレクターであるジェイス・タンネル氏は、ヒューストン・クロニクル紙にこう語っている。
「調査中に面白いものを見つけると、それを持ち帰って積み上げ、ウミガメのための資金集めのために毎年開催されるオークションに出品しています。」
海洋ゴミが少なくなることに越したことはないが、実現は難しい。そうした中でゴミを金に変えることを思い付いたタンネル氏らの起死回生のアイデアは素晴らしいものだろう。出品された元ゴミたちに高値がつくことを祈りたい。 参考:「Daily Star」ほか
文=S・マスカラス(TOCANA編集部)
提供元・TOCANA
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