フリッツ・ハンセン ジャパンは創業150周年企画として、伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージにポップアップストアをオープン。

フリッツ・ハンセンと伊勢丹にゆかりのある7名のクリエイターが、フリッツ・ハンセン創業150周年を祝し、それぞれの思いや表現を名作家具に落とし込んだ商品を数量限定で、5月24日(水)~6月27日(火)の期間に展示・販売する。

7名のクリエイターそれぞれの想いを込めた家具

「AURALEE」デザイナー・岩井良太氏

ファッションブランド「AURALEE」デザイナーの岩井良太氏は1983年生まれ。さまざまなブランドでパタンナーやデザイナーの経験を積んだ後、2015年春夏よりオーラリーのコレクションを発表してきた。

以前からフリッツ・ハンセンに憧れがあったという岩井氏は、オーラリーのレディースの洋服のために開発したテキスタイルを「セブンチェア」の張り地として使用。また絶妙のベージュとグレーを用いた2種類の「ドットスツール」も手がけている。

1脚ずつでも魅力的だが、3脚揃った色彩のバランスにはいっそうのオーラリーらしさがあり人気を集めそうだ。

(左)Dot Stool Limited Edition by AURALEE light khaki beige ¥45,100(中央) Dot Stool Limited Edition by AURALEE white gray ¥45,100(右)Seven Chair Limited Edition by AURALEE white gray ¥156,200(すべて税込)

(左)Dot Stool Limited Edition by AURALEE light khaki beige ¥45,100(中央) Dot Stool Limited Edition by AURALEE white gray ¥45,100(右)Seven Chair Limited Edition by AURALEE white gray ¥156,200(すべて税込)

アーティスト・baanai氏

アーティストであるbaanai氏の経歴は、2015年に「コム デ ギャルソン」の川久保 玲氏にポートフォリオを送り、作品が採用されたところから始まる。

フリッツ・ハンセンとのコラボレーションでは、アルネ・ヤコブセンの椅子をキャンバス代わりに独自の筆致でぎっしりと文字を描写。フリッツ・ハンセンというブランド名に加え、キーワードである「EXTRAORDINARY DESIGN」や創業年の「1872」などのフレーズが見える。

(左から)Grand prix Chair Limited Edition by  baanai ¥330,000、Drop Chair Limited Edition by  baanai ¥825,000、Swan Chair Limited Edition by  baanai ¥1,870,000、Egg Chair Limited Edition by  baanai ¥3,300,000(すべて税込)※すべて抽選販売商品

(左から)Grand prix Chair Limited Edition by baanai ¥330,000、Drop Chair Limited Edition by baanai ¥825,000、Swan Chair Limited Edition by baanai ¥1,870,000、Egg Chair Limited Edition by baanai ¥3,300,000(すべて税込)※すべて抽選販売商品

アーティスト・橋爪悠也氏

アーティストの橋爪悠也氏は、2016年から自主企画による展覧会を通して作品を発表し、2018年以降は東京・バンコク・ソウル・ロンドンで個展を開催してきた。2022年には青山SPIRALガーデンで大規模な個展を開催したほか、アジアでの作品展示も好評を博している。

今回のモチーフに選んだのは、約1年前から自宅で飼っているロシアンブルーの「もろこし」。橋爪氏の近作にもよく登場している猫で、椅子のシートに丸くなって座るのがとても好きなのだとか。

アルネ・ヤコブセンの「ドロップチェア」の上に猫のオブジェを載せたのは、オリジナルの完成度を尊重したからだという。

Drop Chair Limited Edition by Yuya Hashizume 5作品¥990,000(税込)※抽選販売商品

Drop Chair Limited Edition by Yuya Hashizume 5作品¥990,000(税込)※抽選販売商品

ウエディング&ライフスタイル・プロデューサー・黒沢祐子氏

ウエディング&ライフスタイル・プロデューサーの黒沢祐子氏が手がけるウエディングは、新郎新婦の「らしさ」を引き出し、参列ゲストの記憶に残る唯一無二の世界観が特徴。

そんな黒沢氏は以前からフリッツ・ハンセンが大好きで、自宅でも椅子「セブンチェア」を愛用しているとか。今回は自身のテーマカラーでもあるブルーを取り入れ、アルネ・ヤコブセンの2種類の椅子を新鮮に彩る。

(左)Drop Chair Limited Edition by YUKO Kurosawa ¥292,600(右)Seven Chair Limited Edition by YUKO Kurosawa ¥203,500(すべて税込)

(左)Drop Chair Limited Edition by YUKO Kurosawa ¥292,600(右)Seven Chair Limited Edition by YUKO Kurosawa ¥203,500(すべて税込)

アーティスト・内田洋一朗氏

原生種の蘭とグラフィティワークを融合した独創的な世界観で支持を集める、アーティストの内田洋一朗氏。

具体的なテーマを設けず、直感または頭の片隅に止まっていた言葉をキャンバスに紡ぎ出し、フリージャズのジャムセッションのように画面を構成する作風によって人気を高めている。

フリッツ・ハンセンとコラボレーションするにあたり、最初に感じたのは「おもしろそう」だったとか。自ら経営していた店の壁や床に、頭の中に湧いてくるイメージを言葉に変換しながら「ラクガキ」を始めた頃の楽しさや気持ちよさが、今につながっているのだという。

アルネ・ヤコブセンがデザインしたSASロイヤルホテルのラウンジセットとジャムセッションするように、今回の作品を完成させた。

Seven Chair Limited Edition by Yoichiro Uchida ¥275,000(税込)※抽選販売商品

Seven Chair Limited Edition by Yoichiro Uchida ¥275,000(税込)※抽選販売商品

「サカナクション」ボーカリスト/ギタリスト・山口一郎氏

「サカナクション」として、2007年にメジャーデビュー。山口一郎氏は、2015年から各界のクリエーターとコラボレーションを行いながら音楽とさまざまなカルチャーが混ざり合うコンテンツを企画するプロジェクト「NF」をスタートさせ、多様な活動を行っている。

今回は、日本有数の伝統工芸である杞柳細工に着目。その豊かな歴史と、フリッツ・ハンセンの150年の歴史を、アルネ・ヤコブセンの「ドロップチェア」を題材としてミックスした。

ファッションデザイナー・相澤陽介氏

相澤陽介氏は、2006年にファッションブランド「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」をローンチしたファッションデザイナーだ。

これまでにモンクレール、バートンサーティーン、ラルディーニ バイ ヨウスケアイザワなどさまざまなブランドのデザインを手がけている。

相澤氏は、自身のアトリエの家具をすべてフリッツ・ハンセで揃えるほどのブランド愛用者。今回は、アルネ・ヤコブセンが残した名作のひとつ「オックスフォードチェア」を選び、ブランドのアニバーサリーイヤーを意識して、その張り地にカスタマイズを施している。

また、今回の企画に連動し、伊勢丹新宿店のウィンドウ(9面)をフリッツ・ハンセンがジャック。定番の名作家具を筆頭に、アクセサリー、照明、そして昨年フリッツ・ハンセンに加わったアウトドアコレクションのスカゲラックを厳選して展示する。

アイコニックなフリッツ・ハンセンのプロダクトでしつらえた、スタイリングの世界観を楽しんでほしい。

フリッツ・ハンセン ジャパン ポップアップ
会期:6月7日(水)~6月13日(火
ウィンドウ展示期間:5月24日(水)~6月27日(火)
場所:伊勢丹新宿本店本館1階=ザ・ステージ
所在地:東京都新宿区新宿3-14-1
Styling:Tomoya Senda

(akihiro takeji)