ツイッターの新CEOの発表をめぐって、イーロン・マスク氏による買収を歓迎していた保守派のユーザーから不満の声が相次ぎ、一時RIPTwitterがトレンド入りした。
マスク氏は12日、ツイッターアカウントを更新し、「リンダ・ヤッカリーノをTwitterの新CEOとして迎えることを、とても嬉しく思っている!」と発表。今後はヤッカリーノ氏が事業運営を行い、自身はプロダクトデザインと新テクノロジーに注力するとした。
この発表に、「Ultra MAGA Renee」と名乗るユーザー@reneeAZpatriot4は、「イーロン・マスクが経験豊富なメディア幹部で、世界経済フォーラムの議長、コロナウィルスワクチンのキャンペーンを作ったリンダ・ヤッカリーノをツイッターのリーダーに選んだ」と投稿。「世界経済フォーラムの関係者が、自由な言論を監視したりコントロールしたりすることに関与してはならない」と不満を示した。
「PatriotFire1776」は「俺は、ハリウッドの偽善者らと違って、ツイッターを去る。あの女性のビデオを見た後では、あなたの会社には一円たりとも寄付しない。あなただけは違うと思っていたが、世界経済フォーラムだって?! 度を越している」と訣別を宣言した。
LinkedInのプロフィールには、ヤッカリーノ氏は、NBCユニバーサルで「グローバルアドバタイジングとパートナーシップ」の議長を務め、同社の「リニア・ネットワーク、デジタルおよびストリーミングプラットフォーム、配信および商取引のパートナーシップ、クライアントとの関係など、NBCユニバーサルのポートフォリオの管理および収益化」を担ってきたとある。
2,000人のチームを率いて、「新興および既存ブランドと数億人の視聴者を結び」つけ、2011年の入社以来、1,000億ドル以上の広告売上を生み出したとしている。
さらに、広告評議会の議長として、ローマ法王を起用し2億人以上のアメリカ人に届くワクチン接種キャンペーンを実施したと実績を謳っている。
世界経済フォーラムでは「メディア、エンターテインメント、文化産業知事運営委員会」のメンバーで、「仕事の未来」と呼ぶタスクフォースの議長を務めているという。
なおマスク氏は今年1月、世界経済フォーラムを「人々が求めたことも望んだこともない、選ばれたわけでもない世界政府になりつつある」と批判していた。