見どころ2
魂が入っている…? 呪物にまつわる心霊体験に鳥肌
続いて、こめわらし氏が呪物展で見て気になったという「水月」が登場。パワースポットとして名高い琵琶湖の竹生島で発見された人型の人形で、今から約500年前、戦国時代に呪詛をかけられていたと考えられているという。

人形の頭部にあたる部分に大きな穴が空いているのが動画越しにも確認できるが、中まで貫通しているそうで「呪いって“まじない”とも読むんですけど、人を呪う行為と雨乞いのような儀式、どっちにも使われたんじゃないかな。言霊みたいなものを書いた紙をこの穴に入れていたのでは」と、田中氏が豊富な知識で解説していく。
とある骨董品店から譲り受けたもので、店頭には、この人形の中に入っていたであろう紙も並んでいたとか。しかし、紙は資料としての価値が生じるため、呪物の中でも特に高額。桁違いの金額で販売されていたため、さすがの田中氏でも手を出せなかったそうだ。
店側からは「魂は抜けているはず」と聞いていたが、購入時に霊感のある友人夫婦にも見てもらったところ、ふたりとも同時にみぞおちの痛みを訴えて、その場から逃げ出してしまったため、この人形を「水月」(みぞおちの別名)と名付けることに決めたという。
怯える友人夫婦に脇目も振らず、「(魂が入っていようがいまいが)どっちにしても買うけどな」と迷わず購入したそうで、「よく見たら子供みたいな体型してて、最近ちょっと可愛くなってきた」と飄々と語る姿が印象的だ。
その次にこめわらし氏が「見入っちゃいました!」と指さしたのは、「山神」という文字が刻まれた像。江戸時代、遭難した漁船が辿り着く島と信じられていた絶海の孤島で、サバイバル生活を強いられた人々が縋るものほしさに作り出した神様だという。
「何百人が祈り続けた神様じゃないですかね」と田中氏から像を渡されると、「ちょっと怖い!」と言いながらも嬉しそうに受け取るこめわらし氏。「(間近で見ると)本当に年季が入っているなって感じで、そんな感じがしますね」ということだ。
見どころ3
街中に置き去りにされていた位牌もコレクションに
本動画では、序盤から動画の一部にモザイクがかけられているのだが、ここでその正体が明らかに。昨年刊行された『本当にあった「呪物」の怖い話』(宝島社)でも紹介されている、夫婦のものと思われる二対の位牌だという。なんと、新宿・歌舞伎町の喫煙所付近に数カ月にわたって放置されていたものらしく、さすがの田中氏も「人のやしなぁ……」と悩んだそうだが、あまりにも誰も見向きしないために、警察に届け出て、コレクションに加えることにしたのだという。

「なんでこういうものが捨てられていたというか、置かれていたのかなぁってすごい不思議で……」とこめわらし氏。「なんかありますよね、何カ月も誰も手をつけないものって。特にこれはそうなのかもしれない。興味深いですよね」と続けるが、もしかしたら呪物とは、強力な念が込められていながら、人知れず忘れ去られてしまった”思い”の遺物なのかもしれない。
後編は、可愛がった人から順に死んでいく呪いの人形・チャーミーをはじめ、本物の人骨を使用した楽器まで。まだまだ、迫力満点の呪物が続々と紹介されているので気になる方はぜひ。
そして、現在大阪にて『祝祭の呪物展2』が今月21日まで開催中だ。東京は6月21日〜7月4日の開催を予定している。数百を超えるコレクションの中から、選りすぐりの呪物が展示されているようなので、動画を見て興味を持った人は足を運んでみてはいかがだろうか。
文=浅香麻亜弥(トカナ編集部)
提供元・TOCANA
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