車に乗る限り、避けられない出費のひとつが車検です。「車を売却することに決めたから、もう車検も受けなくていい!」と思っている人も多いのでは。しかし、車検は査定時にプラスになる項目のひとつです。少しでも高く車を売るために、やはり車検は受けたほうが良いのでしょうか?車の売却前に車検を受けるかどうかは、車検にかかる費用と査定時のプラス金額を比べて検討することが必要です。今回は一般的な車検費用と査定時の加算額の目安についてお伝えします。買い替えた車の車検についてもまとめましたので、総合的な収支がイメージできますよ!

車の買い替えを検討したときには、基本的に車検を受けずにそのまま売却することをおすすめします。
車検にかかる費用は査定額のプラス分を上回ることが多く、結果的に損をするケースが多いからです。
車検は一見すると車の価値を上げる要素に思えますが、車検費用は数万円から10万円程度かかることが一般的です。
車検費用が査定額の上昇額を上回ることは基本的にありません。
特に年代の古い車や修復歴のある車はパーツのリサイクルや海外輸出にまわされることもあり、車検の残り期間はほとんど考慮されないケースも。
ただし売却時期が未定の場合やまだしばらく車を使う予定があるときは、通常通り車検を受けてメンテナンスをしておくほうが良いかもしれません。
車の買い替え時には、総合的な費用と効果を考慮して、車検を受けるかどうかを決めましょう。
前述のとおり、車検の残り期間が長いほど査定額は上がります。では実際には、どの程度査定額が変わるのでしょうか。
査定の基準となる日本自動車査定協会(JAAI)の数値では、車検の残り期間が4ヶ月ある場合の「乗用車系」で、最大3,000円程度の加点を設定しています。
さらに車検の残り期間が36ヶ月あると、査定額は最大で10万6,000円のプラスです。この水準であれば、車検費用が安く済めば、利益が出るかもしれません。
ただし、査定額は車検の長さだけでは決まりません。最終的な車の価値は車種や年代、走行距離などが大きな影響を及ぼします。

それでは、車検を受けた後に車を売却する場合と受ける前に売却する場合とで、それぞれの状況を比較してみましょう。
まず、車検を受ける前に車を売却するケースについて詳しく見てみましょう。
売却時には費用のほか、かかる手間や時間についても考慮する必要があります。
また、車検が切れている場合に注意してほしいポイントについてもまとめました。
車検を受ける前に車を売却するメリットは、車検費用が節約できることです。
車に乗り続ける場合でも、車検の費用は必要な出費です。
車検切れ直前の車を売り、車検の残り期限が長い車に買い替えることができれば、それだけ維持費が少なくなります。
車検に関する手間や手続きが必要ないことも踏まえると、早く、手間なく車を売りたい人にもメリットが大きい方法です。
数千円ではありますが、車検を受けてから査定に出した方が査定額は上がります。
また、車検が切れている場合は、査定の方法が限定されます。
買取を依頼できるのは出張査定を行っている店舗に限定され、場合によっては出張費がかかるなど、売却時の選択肢が狭まることがデメリットです。

前述のように、車検が切れた車は公道を走ることができません。
どうしても車に乗りたいときには、仮ナンバープレートの発行を受ける必要があります。
仮ナンバープレートの使用には、自賠責保険への加入が必要です。
長く放置して保険が切れている車の場合は、さらに保険費用も加算されることになります。
どうしても持ち込みでの査定を受けたいときには、こうした手間がかかるのも車検が切れた場合のデメリットです。
出張査定が可能かどうかは、業者によって違います。
多くの業者は無料での出張査定を行っていますが、対応店舗が近くにない場合は査定がスムーズにいかないこともあるかもしれません。
また、出張査定は事前に買取業者と日程調整等を行う必要があります。そうしたやり取りを極力避けたい人には、やはり持ち込みでの査定が便利です。
売却する予定の車は、できるだけ車検が切れる前に査定に出しましょう。

次に、査定前に車検を受ける場合のメリットやデメリット、ポイントを紹介します。
車検を受けた後で車を売却する主なメリットは、やはり車の査定額がプラスになることです。
車検前に売却するかわからない場合は、車検を受けたほうが良いです。
さらに、買取業者の選択肢が広がることもメリットのひとつ。
車検の残り期間が長い車は、買取業者にとっても利益の出やすい商品です。
「車検の残り期間が長い」という付加価値が就くことで、より幅広い業者が買取を希望するようになるかもしれません。
業者同士が買取を競うことで、さらに買取価格が上がりやすくなります。
デメリットは、車検費用が高額になることがある点です。
車検の依頼や手続きもしなくてはいけません。さらに車検中は代車の使用を余儀なくされるなど、総合的にはかなりの手間がかかります。
とはいえ車検が切れると、車は公道を走ることはできません。
査定を受ける際にも店頭への持ち込みができなくなるので、出張査定を依頼する必要があります。
持ち込みでの査定を希望する場合は、車検が切れる前に行いましょう。

車検費用は車によって異なりますが、軽自動車であれば5万円以上、普通車では10万円以上かかることも珍しくありません。
ただ、最低限の点検と整備だけで済ませる場合には数万円で車検を受けられる業者もあります。
また、ポイント加算やキャンペーンを利用すれば、お得に車検を受けられることも。
「査定額を上げる」ことだけが目的であれば、こうしたサービスを利用して車検費用を安く抑えるのがおすすめです。

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

車の査定額を決める大きな要素のひとつに、買取業者の販路があります。
買い取った後の車が次にどの売却ルートに乗せられるかが、査定時に重視される項目に影響するのです。
そうした要素は、車検の残り期限に関する考え方にも反映されます。
たとえば、業者が主に国内市場で車を販売する場合、車検の残り期間は非常に重要な要素となります。
新たに購入するユーザーにとって、車検の残り期間はその後の維持費用を考慮する上で大きな要素となるからです。
そのため国内市場向けに販売する業者は、車検の残り期間が長い車を高く評価する場合があります。

一方で買取業者が主に海外市場へ車を輸出する場合には、車検の残り期間はそれほど重視されません。
海外での車の使用には、日本の車検制度とは異なる規制や法律が適用されるからです。
こうした業者にとっては、車のメカニカルな状態や外装・内装の状態、ブランドやモデルの人気度などが、査定額を左右する重要な要素となります。
また、車をパーツとしてリサイクルする業者にとっても車検の残り期限は関係ありません。
こうした業者に車を売却する際には、車検を受けても査定額には反映されないのです。
特に車検の期間が長く残っている車は、その価値をしっかり活かしてくれる業者を探しましょう。
車を高く売るためには、複数の業者が簡単に比較できる一括査定サイトの利用がおすすめです。
一括査定には、業者ごとに異なる特徴やサービスがあります。自分にとって使いやすいサイトを選びましょう。
ここではシステムに特徴があり、簡単で、安心して利用できるおすすめの一括査定サイトを紹介します。

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車の買い替えを検討する際、車検の有効期間が残っていると査定額は上がりやすくなります。
しかし車検の費用とその加算ぶんを比較すると、損になることが多く、基本的には、車検を受ける前に車を売却したほうがお得です。
しかし「いますぐではなく、いつか売りたい」と考えている車なら、きちんと車検を受け、大切に整備しながら乗ることも重要となります。
車の売却における車検のメリットとデメリットを把握し、自分にとってももっともお得な買い替えを目指しましょう。