卓球の石川佳純選手が現役を引退することを5月1日に発表した。石川選手は自身のインスタグラムアカウントで「今年に入ってからは、大会毎に『この試合が最後になるかもしれない』と思いながら臨み、今、自分の中ではやり切ったという思いが強く、引退を決意した」とコメントしている。石川選手は5月18日に記者会見を開く予定だ。

石川選手は、オリンピックに3大会連続で出場、一昨年の東京オリンピックでは女子団体銀メダル獲得に貢献した。また、2017年の世界選手権に混合ダブルスとして出場し、日本選手として38年ぶりの金メダルを獲得した。今年4月に世界のトップ選手が集う国際大会に出場したがベスト16で終わり、この大会が現役最後の試合となった。引退発表を受け、平野美宇や水谷隼、福原愛など共に選手時代を過ごした人たちから労いのメッセージが寄せられている。

また、石川選手は2013年から「アシックス(ASICS)」とアドバイザリースタッフの契約を結んでおり、ウェアやシューズの着用はもちろん、「アシックス」のオリジナルコンテンツ「アシックス ウォーキングジャーナル」の連載に登場するなど9年間にわたり「アシックス」の様々な活動に協力してきた。2014年には石川選手仕様の卓球シューズ「アタックデュアライト」が発売された。このシューズは石川選手の「足にやさしくて勝てる靴」というリクエストを元に開発された。また、「アシックス」は2016年にリオデジャネイロオリンピックに向け石川選手に提供する卓球シューズ「アタックドミネートFF2」を製作した。この卓球シューズは、スポーツ庁から委託されたハイパフォーマンスサポート事業の研究開発プロジェクトのもと、筑波大学と共同で研究を行った。石川選手の足が動く角度や方向などを詳細に分析され、シューズに反映されている。

また、2021年には「アシックス」の体験型施設「アシックス エクスペリエンス トーキョー(ASICS EXPERIENCE TOKYO)」にて石川選手と模擬ラリー対決ができる「Virtual佳純スーパーラリー対決」が行われた。さらに同年、「アシックス」の東京オリンピックCMにも出演した。

石川選手は、インスタグラムの引退報告にて、「アシックス」を含むスポンサーを挙げ感謝を伝えている。

文・平野智香/提供元・SEVENTIE TWO

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