イギリスで終身刑を課された3人目の女性
デネヒーの知人であるロイドは、デネヒーが「ボニーとクライド」のようになるために合計で9人の男を殺す計画を立てていたと証言した。そしてデネヒーは“娯楽”の目的で男性を刺し、最初の殺人の後に充足感を得て、殺人を楽しんでいたことが裁判で浮き彫りになった。
2013年11月、デネヒーは3件の殺人とさらに2件の殺人未遂についての有罪を認めた。その後の精神科医の診断によってデネヒーはサイコパス性反社会性パーソナリティ障害とパラフィリア(性嗜好異常)・サドマゾヒズムと診断された。
パラフィリアはフェティシズムに代表される一般的な不可解な性的嗜好であり、加えてサイコパスであるとの診断も下っていることから、デネヒーは自分が犯した殺人にまったく良心の呵責や悔悛の情を感じてはいないように思われる。
2014年2月28日、ロンドンのオールドベイリー(中央刑事裁判所)で、デネヒーは終身刑を言い渡された。デネヒーはマイラ・ヒンドリーとローズマリー・ウェストに続いて、イギリスで終身刑を課された3人目の女性となった。

裁判前に拘留中にデネヒーは刑務官を殺害または重傷を負わせ脱走する計画を企てていたことが発覚した。計画では刑務官の指の1本を切り落とし、その指を使って刑務所内の生体認証システムを突破することが含まれていたのだ。
このためデネヒーは裁判手続き後の2015年9月までは独房に入れられていた。そしてこの期間中に何度か自傷行為を行っている。
デネヒーは残りの人生を刑務所で過ごすように命じられ、現在はHMPブロンズフィールド刑務所で服役中である。
刑務所内で知り合い現在釈放されているヘイリー・パーマーとデネヒーは婚約関係を結び、同じタイミングで自殺して心中する自殺協定(suicide pact)を試みたのだが、どちらも死にきれず不成功に終わっている。
まだまだデネヒーの服役は長く続くと思われるが、この後もこのサイコパスで“イギリスで最も危険な女”に新たなストーリーが加わることがあるのだろうか。
参考:「LAD Bible」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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