10月9日に開かれた会見で小池百合子東京都知事が打ち出した方針が話題を呼んでいる。書類への“はんこ”を廃止する「はんこレス」など「5つのレス」を推進しデジタルガバメントへの取組を加速させるという。しかし小池都知事といえば、初当選した際の公約にあった「7つの0(ゼロ)」がほとんど達成できていないことが、ネット上などでたびたび話題となっている。
今回の5つのレスは、果たして達成できるのだろうか。
はんこ文化の改革に切り込む国と東京都
9日の東京都の定例会見に登場した小池都知事は、新型コロナウイルス感染症や都内の観光促進事業などコロナ禍における注目度の高い内容を報告。続けて、東京都庁の5つのレスについての提言を行った。この取組では、はんこレスをはじめ、「ペーパーレス」「FAXレス」「タッチレス」「キャッシュレス」の5つのレスを同時に進めることでシナジーを生み、加速度的に都庁のデジタル化を実現させていくことを狙う。
はんこレスは、菅義偉首相が「脱はんこ」として全省庁に指示を出したことでも話題となったばかり。それを踏まえて小池都知事も、デジタル化の代名詞としてはんこレスを押し出してきたのだろう。