最高出力612ps、最大トルク710Nmを発揮するデュアルモーターAWDを搭載

ロータスは現在、欧州EセグメントEVセダン、『タイプ133』(社内コード)を開発中だが、その最新プロトタイプがニュル高速テストに姿を見せた。

ロータスは、2022年にはスポーツカー『エミーラ』を発売し、ブランド初の電動SUV『エレトレ』も発表、さらに2025年には欧州DセグメントSUV「タイプ134」、2026年にはEVスポーツカー「タイプ135」の導入も計画されており、新型EVラッシュとなるが、この2台の前にデビューするのが「タイプ133」だ。

2月には黒と黄色のユニークなカラーリングプロトタイプを捉えたが、今回は白と黒のポピュラーなカモフラージュをまとっている。

市販型デザインも徐々に判明しており、スプリットヘッドライトを装備するなど、クロスオーバー「Eletre」(エレトレ)とデザインを共有することがわかった。また下部のライトユニットに接続するグリルがよりスリムに、L字型ヘッドライトを上部に配置し、下部バンパー開口部はひし型であることが確認できる。

側面では、切り詰められたボンネット、デジタルサイドミラー、フラッシュドアハンドルを装備、流れるようなベルトラインや流線型ボディワークが特徴的だ。さらに緩やかに傾斜したルーフには、LiDARシステムのように見えるコンポーネントも見てとれる。

フロントエンドに比べ、リアエンドは開発が遅れている印象だが、全幅のLEDライトバー、開口部のあるエアロダイナミックバンパーなど、こちらもエレトレにインスパイアされたデザインが予想される。

パワートレインもエレトレと共有される可能性がる。つまり112kWhのバッテリーパックを積み、最高出力612ps、最大トルク710Nmを発揮するデュアルモーター全輪駆動システムが期待できるということだ。また、より高いパフォーマンスを求める顧客には、最高出力905ps、最大トルク726Nmを発揮する「R」が選択可能だ。エレトレRは0-100km/h加速2.95秒だが、タイプ133ではボディ形状や重量のアドバンテージから2.8秒程度まで縮められそうだ。

タイプ133は、800Vの電気アーキテクチャと350 kW DCの急速充電機能も装備、市販型は「Envya」(エンヴィア)を初め、「Etude」(エチュード)が商標登録されているが、最新情報では、「エチュード」が有力だという。

文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB

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