スマートフォン決済やQR・バーコード決済、クレジットカードなどの「キャッシュレス決済」。スマートフォンを用いたPayPayや楽天ペイなどの決済サービスが台頭し、スピーディーな決済スタイルから、世間では若い世代が利用しているイメージをもたれがちだ。しかし、意外なキャッシュレス決済事情が明らかにされた。2023年に60歳を迎える人たち、通称“還暦人(かんれきびと)”の決済方法に関する調査結果が発表され、キャッシュレス決済を積極的に利用していることがわかったのだ。
還暦人の80%近くが「キャッシュレス決済のアクティブユーザー」と判明!
PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険)が「2023年の還暦人に関する調査」を3月13日~15日に実施し、貯蓄や相続、労働意欲などの項目について、2023年に還暦を迎える1963年生まれの男女2,000名が回答。集計結果は還暦人の現状、将来の希望や不安を明らかにするものになっている。
多岐にわたる調査項目のなかでも、現代社会への適応度合いを示すのがキャッシュレス決済事情である。「買い物では現金決済よりキャッシュレス決済をすることが多いか」の問いに対し、「あてはまる」と回答したのは78.8%。大半の還暦人がキャッシュレス決済を多用していることが明らかになった。さらに驚くべきは、ここ3年でキャッシュレス決済多様層が10%以上増えていることだ。2021年の調査では「あてはまる」と答えたのは68.8%と、現金派も根強く存在する状況だった。急増の背景には、2021年から定期的に開催されるPayPayによる大型キャンペーン・超PayPay祭などがあり、メリットの大きい施策が新たなキャッシュレス決済利用層の開拓につながったと考えられる。
推し活にAI……現代の還暦人はニュートレンドにも前向き?
新たな決済方法にも意欲的に取り組む還暦人のアクティブさは、ライフスタイルに関するほかのシーンにも見え隠れする。令和の応援スタイルの「押し活」を行っている還暦人は14.3%で、最もお金をかけている押し活ではコンサート・ライブが79名でトップ、ついでスポーツ観戦、アイドル応援という結果になった。注目すべきは、高齢者層の趣味イメージのある観劇(16名)よりもアイドル応援(22名)が上回っていることだ。若々しい気持ちで人生を謳歌している層が目立つのも、2023年の還暦人の特徴だろう。
2023年の還暦人のなかには、ロボアドバイザーに代表されるAIを活用した資産運用サービスに関心をもつ層も一定割合存在するなど、いままでにないサービスにも積極的だ。ChatGPTなど直近で生まれた技術に、次の還暦人はどのように反応するのか、次回の調査が楽しみだ。
出典元:【PGF生命】
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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