ブラウザは普段「Google Chrome」を使っているという人も多いだろう。Googleは5月2日、2023年9月にリリース予定の「Chrome 117」でアドレスバーの左端にある「鍵」アイコン(南京錠やカバンのようにも見える)を、2本の線と2つの〇を配した「tune」アイコンに変更すると発表した。理由は、鍵アイコンが「webサイトの安全性を示している」と誤解されているからとしている。
安全性をうたっているように誤解されている、アドレスバーの鍵アイコン 新アイコンに変更
普段、使っているブラウザは「Google Chrome」という人は多いのではないだろうか。このGoogleが提供する無料webブラウザ、SafariやMicrosoft Edge、Firefoxをおさえてブラウザの世界シェア第1位に君臨している。そのような「Google Chrome」のアドレスバーの左端にある鍵アイコン。
このアイコンを、「webサイトの安全性を示している」ものだと安心して眺めていた人はいないだろうか。これは、「HTTPS経由」でサイトが読み込まれたときに表示されるもので、安全性をうたっているわけではない。この鍵アイコンについて、実に、9割のユーザーが「安全性を示している」と誤解していることをうけ、Googleは2023年9月にリリース予定の「Chrome 117」で、鍵アイコンを2つの〇と線から成る「tune」アイコンに変更すると発表した。
URLが「http」ではなく、「https」だから安全と思い込んでいたら要注意!
この「鍵」アイコンは、「HTTPS経由」でサイトが読み込まれたときに表示されるものなので、URLが「http」ではなく「https」だから安全という風な思い込みが誤解を招く要因だったのかもしれない。「http」と違って「https」は、SSL(暗号化通信)によってセキュリティを高めている。「https」にすることで、通信経路での第三者による情報の盗聴や改ざんを防ぐことができるのだ。
ただ、「https」のURLだと100%安全なのかというと、決してそうではない。近年のフィッシングサイトも「https」を利用しているため、安心感を与えてしまっていた「鍵」アイコンが表示されるというのが現状だ。「tune」アイコンの導入で、webサイトが「信頼できる」という意味ではないことを示すほか、アクセス許可の制御や追加のセキュリティ情報をチェックしやすくしたいという意図がある。
2021年より、鍵アイコンをクリックすると、セキュリティ情報やコントロール設定についての詳細が表示されていた。だが、「tune」アイコンはデスクトップ版、Android版において表示されるが、iOS版では「鍵」アイコンはクリックできないため、完全に削除される予定なので、iOS版を使う際は注意しよう。
引用元:【Chromium Blog】
※サムネイル画像は(Image:「Chromium Blog」より引用)
文・オトナライフ/提供元・オトナライフ
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