コミカライズされた『虹の岬の喫茶店』をはじめ、数多くの著作が映画・TVドラマなどにメディアミックスされている小説家・森沢明夫氏の新刊『ロールキャベツ』が、徳間書店より5月17日に発売されます。価格は2,090円(税込)。

悩める学生の青春起業小説『ロールキャベツ』とは

森沢明夫氏の新刊は日本農業新聞に2021年から連載されていた小説『ロールキャベツ』を単行本化したもの。主人公・夏川誠は夢や特技がなく、就活に迷う地方に住む大学生です。やりたいことが見つからず、もんもんとした日々を送っていた主人公が、椅子ひとつで自然を味わう遊び「チェアリング」と出会ったことで、人生の彩りを取り戻し、成長していく姿が描かれます。

主人公らは「あおぞらカフェ」というその日限りのポップアップ・カフェを開き、その経験を通じて自分たちが何をやるべきかを見出します。悩み多き大学生たちが起業する前の物語として描かれていますが、同社によると、読む人が‟仕事を作る種”を見つけられる作品となっているそうです。

チェアリングのメンバー(主な登場人物)

『ロールキャベツ』には5人の大学生が登場します。偶然の出会いから、主人公を「チェアリング」に誘った玲奈と風香。ほかにも大学生投資家やカフェ・オーナーを目指して修行する大学生が主人公らとともに‟椅子に座るだけの遊び”を通じて支えあい、それぞれが成長していきます。

夏川誠

夢も、特技も、やりたいことも特になし。就活に迷う大学生には思わぬ才能が!

王丸玲奈

ミュージシャンになってステージで飛び跳ねたい! だけど、できない事情が……。

上村風香 

夢は農家レストランの経営。場所は絶対に「あの場所」と決めていたけれど……。

長沢智也

大学生にして投資家。ミリオネアを目指すようになった悲しい理由とは。

奈良京太郎

喫茶店のオーナーを目指して修業中。実家の病院はどうしても継ぎたくない──。

著者プロフィール

森沢明夫(もりさわあきお)

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。

2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』などがある。