鎌倉駅から徒歩9分の由比ヶ浜通り沿いにオープンした「すきま 鎌倉店」は、30年間、空き家として眠っていた古民家を再生した小さな図書室。ゼロから空き家を再生し、仕事も休憩もできる図書室を開業しようと「大人の学び場」をコンセプトとするオンラインコミュニティアップサイクル大学が、クラウドファンディングを利用して開業に至ったそうです。
仕事も休憩もOK!小さな図書室
すきま 鎌倉店は、コワーキングスペース・休憩所としてすべての人に開かれた空間。基本料金(席利用料金)は3時間まで1,650円。飲食物をオーダーする必要はなく、持ち込み飲食が可能です。電源・Wi-Fiが使い放題なので、自分にあった過ごし方で空間と時間を楽しめます。店内に並べられた書籍は自由に閲覧でき、気に入ったものは購入して持ち帰ることが可能。
店内にはアップサイクル大学の講師や、多方面で活躍する人の推薦本を並べた本棚「あの人の本棚」が設置され、普段手に取らないような1冊との出会いも期待できます。席利用をせずに書店として訪れる場合には基本料金を負担する必要はないそうです。
クリエイティブな再利用に注目
廃棄物となるものを加工し、価値を高めて活用するアップサイクル。小さな図書室では、古民家再生という空間・建造物のアップサイクルしただけではなく、クリエイティブな再利用にもチャレンジしています。
建物のリノベーションには廃材を利用していますが、ワイン箱やパン屋さんで使われていた木箱、寺子屋で使用されていた机や昔の化粧台の一部などを店内の本棚に活用。その本棚に並ぶ書籍は、出版社に返却され裁断処分されるはずだった「廃棄本」が含まれているそうです。
店内で利用されるカップは、コーヒー抽出後の粉(コーヒーグラウンズ)をリユースしたアサヒユウアス株式会社の「Coffeeloopカップ」を使用。フリー・ドリンクとして供される一部の飲料は食品業界の1/3ルール(出荷期限切れ)の関係で市場に出荷できず、廃棄されるはずだったものを活用しているとのことです。