トータル約300gもの神戸牛を独自のコースで楽しめる「神戸肉料理 すぎたに」が、神戸・裏三宮エリアにオープンした。
繁華街・三宮に隣接しながら昭和の風情が今なお残る二宮界隈。そんな風情ある場所から神戸が誇る「神戸牛」の新しい魅力を発信する。
世界に誇る贅沢な神戸牛をもっと知らしめたい
「神戸牛」は国内はもとより、海外からの観光客がわざわざ神戸の地に足を延ばしてまで食べに来る、神戸が誇る食材だ。
そんな「神戸牛」を自分自身で深く知るとともに、地産地消の食材としてもっと広めたい。「神戸肉料理 すぎたに」の店主・杉谷壮一郎(すぎたに そういちろう)さんのそんな思いが店を始めるきっかけになったという。
古くから血統が守り続けられている「神戸牛」の素牛(もとうし)である但馬牛はとても繊細で、飼育には高い専門性を要するといわれている。その但馬牛の中から、厳しい基準をクリアしたものだけが「神戸牛」の称号を得ることができる。
同店では、選りすぐりの但馬牛の仔牛の中でも、36か月以上じっくり丁寧に育てた「長期熟成肉」を厳選して用いる。長期熟成することで、27か月程度で出荷される一般的な肉牛に比べて脂の融点が下がり、肉の旨味が際立つのだ。
「神戸牛を味わい尽くす すぎたにのおまかせコース」
神戸牛の調理法は、鉄板焼き・ステーキなどが一般的。しかし「神戸肉料理 すぎたに」では、杉谷さんが培ってきた経験を存分に生かしたジャンルレスな創作料理を「神戸牛を味わい尽くす すぎたにのおまかせコース」12,000円(税込)として提供する。
コースのスタートは、和牛の香り・肉質・甘み・旨味とその全てを感じられる「神戸牛たたき」から。独自にブレンドした旨味の強いまろやか醤油で、肉を噛みしめつつ味わいたい。
口すすぎの「汁物」に続いて「神戸牛ユッケ」が登場。ユッケに使用する部位は、サシもほどよく、肉質も食べ応えのある部分を用い、旨味を強く感じられるよう和テイストに仕上げる。
その次は神戸牛と神戸ポークのダブルネームを冠する「神戸牛と神戸ポーク メンチカツ」を楽しめる。必要以上のつなぎや味付けをしないので、肉本来の味わいがダイレクトに伝わってくる。
そして昨今流行りの肉とウニの競演「神戸牛ウニタク」を挟んで、王道の「神戸牛しゃぶしゃぶ」「神戸牛焼き物」が登場。しゃぶしゃぶは、鰹と昆布の一番出汁にくぐらせ、自家製ぽん酢でいただく。2つの料理の間には、ワンポイントとして「茶碗蒸し」が提供される。
締めの食事は「神戸牛ばらちらし」。炭火で焼いた神戸牛やいくらなどを具材にしたちらし寿司を、180年前の江戸時代の和食器に品よく盛り込む。食事には「赤だし」「漬物」が付き、「旬の果物」でコースは幕を閉じる。
木の温もりあふれる店内には、7席のカウンターを用意。「神戸牛」という最高の食材を、最高の状態で楽しんでもらうために、コースは一斉スタートで提供する。
同店は完全予約制。席の予約は、毎月15日に1か月先までの予約を受け付ける。予約方法は、インスタグラムプロフィールにある「席を予約する」から必要事項を記入の上、予約とのこと。
臨場感あふれるカウンターで、本物の神戸牛のみを使用したこだわりのコース料理を味わってみては。
神戸肉料理 すぎたに
所在地:兵庫県神戸市中央区雲井通3-4-8
(高野晃彰)