東京都中央区のGINZA SIX6F「銀座 蔦屋書店」にて、アーティスト・鬼頭健吾氏による個展「線について」が5月13日(土)~5月24日(水)の期間で開催中だ。

同個展では、2022年に神奈川芸術劇場にて展示された「Lines」インスタレーションを再構成。また「cartwheel galaxy」シリーズから、大型平面作品の新作を発表する。

現地に行って、独特の展示空間を体感しよう。

色彩と直線のコントラストが響き合う個展「線について」

色彩と直線のコントラストが響き合うインスタレーションを中心に作品を発表する、アーティスト・鬼頭健吾氏による個展「線について」。

今回展示されるインスタレーション作品は、2022年に神奈川芸術劇場アトリウムにて展示された「Lines」を、今回の個展用に再構成したもの。

既製品のロープとカラフルな4mのスティックを使用し、鬼頭氏のペインティングにもみられるようなダイレクトな色感で縦のラインを創造。その色彩のリズムと直線とのコントラストが紡ぎ出す芸術性を感じることができる。

また、平面作品として、新作の「cartwheel galaxy」を発表する。鮮やかな絵具のストロークが生き生きと躍動するカンヴァスには、タイトルの「cartwheel(車輪)」が痕跡として残る。

さらに、ところどころに鏡の破片を散りばめることで、照明の角度によって意表をつくような鋭い光を放つ。そして、何層にも重なった原色の絵の具とガラスの反射は、その相乗効果から独特な絵画空間を生み出している。

日常にありふれた既製品を使い作品を創出する鬼頭健吾氏

現在、京都芸術大学大学院教授を務める鬼頭健吾氏。京都市京セラ美術館リニューアルオープン後初の展覧会としての個展開催や、森美術館、国立新美術館、エルミタージュ美術館、高松市美術館などにおけるグループ展の開催など、数々の実績を持つアーティストだ。

同氏は、フラフープやパラソル、スカーフなど日常にありふれた既製品を使い、そのカラフルさ、鏡やラメの反射、モーターによる動きなど、回転や循環を取り入れた大規模なインスタレーションや、立体や絵画、写真など多様な表現方法を用いることでも知られている。

現代の人工的な色彩感覚や輝きと、生命体や宇宙を感じさせるような広がりを混在させた数々の作品を生み出している。

なお今回の個展では、「銀座 蔦屋書店」店頭にて5⽉13日(土)11:00より作品の販売も開始している。オンライン販売はなく、作品はプレセールスの状況によっては展覧会会期開始前に販売が終了している場合もあるため、注意しよう。

この機会に、色彩あふれる絵画空間に足を運んでみては。

鬼頭健吾「線について」
会期:5月13日(土)~5月24日(水)
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
所在地:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
アクセス:東京メトロ 有楽町線 「銀座一丁目駅」9番出口から徒歩8分
時間:11:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場

(綱嶋直也)