ブレゲは新作“クラシック パーペチュアルカレンダー 7327”を発表した。その名が示すように、月ごとの日数の違いや閏年を計算に入れ、カレンダーを正確に表示するパーペチュアルカレンダー機構を搭載しており、ブレゲの技術力が光るモデルだ。
そもそもブレゲの創業者であるアブラアン-ルイ・ブレゲは、1780年代に身体の動きに反応してローターが回転してゼンマイを巻き上げる自動巻き機構を開発。これらはしばしばカレンダー機構を搭載し、ブレゲが初めてギョーシェ彫りのシルバー文字盤を製作したのもこの時代のことだ。今回のモデルはその偉業を称えたものでもある。

搭載ムーヴメントは、4.5mmとブレゲでも最も薄いキャリバー502.3.P。香箱は薄型化を追求するためにフタがなく、ギョーシェ彫りによるサーキュラー・バーリーコーン模様が入ったゴールド製ローターは、ムーヴメントのメインプレートの中で最大のスペースを占めるようにオフセンター配置され、厚みが最少になるように組み込まれている。平型ヒゲゼンマイとインバーテッド ストレートライン脱進機のホーンにはシリコンが用いられており、高い耐久性と耐磁性を誇る。
文字盤にはクル・ド・パリのホブネイル模様が入り、1時と2時の間に置かれたムーンフェイズのデザインは、リアル感を演出するように月のモチーフ表面をハンマーで叩く手仕事によって仕上げられている。また、夜空を彩るブルーのラッカーにスパンコールを混合し、時計の角度によって星の煌めきが微妙に現れる趣向も凝っている。12カ月表示はレトログラード、時と分はブルースチールの伝統的なブレゲ針が配されている。
ケースは18金ホワイトゴールドとローズゴールドの2種類があり、ホワイトゴールドにはミッドナイトブルー、ローズゴールドにはミステリアスブラウンのアリゲーターレザーベルトが組み合わされる。
ブレゲらしい優雅なデザインとなっており、随所に取り入れられた古典的な仕様には、クラシカルな時計製造技法に対する敬意が感じられる。価格は各1157万2000円。
【問い合わせ先】ブレゲ ブティック銀座
TEL.03-6254-7211
文◎Watch LIFE NEWS編集部
提供元・Watch LIFE NEWS
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