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回転灯だけ点けた緊急自動車には道を譲るべき?
回転灯の知識を安全運転に活かそう
回転灯だけ点けた緊急自動車には道を譲るべき?

先に触れたように、パトカーや救急車などの緊急自動車が、サイレンを鳴らさずに回転灯のみ点灯させて走行するケースがあります。こうした車両を見かけたら、道を譲るべきか否か迷ってしまうかもしれません。
結論を述べると、サイレンを鳴らしていない緊急自動車は緊急走行中ではないため、基本的に避ける必要がありません。回転灯を点けたパトカーや消防車がゆっくり走っていたら、パトロール中だと思ってよいでしょう。ただし、例外もないわけではありません。
サイレンを鳴らさない緊急走行もある?
道路交通法では、パトカーのサイレンについて次のように規定しています。
警察用自動車が法第二十二条の規定に違反する車両又は路面電車(以下「車両等」という。)を取り締まる場合において、特に必要があると認めるときは、サイレンを鳴らすことを要しない。
道路交通法施行令(昭和三十五年政令第二百七十号)
「法第二十二条の規定に違反する車両」とは、速度超過して走る車両を指します。上記の規定に基づき、パトカーはサイレンの吹鳴(すいめい)なしでスピード違反車を追跡できます。
このほか、パトカーが事件現場へ向かう際、容疑者を刺激しないようにサイレンなしで走行する場合もあるようです。回転灯を点けて急いで走るパトカーが来たら、サイレンの有無に関わらず道を譲ったほうがよいでしょう。
回転灯の知識を安全運転に活かそう

ここまでに解説した回転灯の知識は普段の運転に役立ちます。黄色回転灯を見かけたら、近くの道路での修繕作業や交通規制に注意すべきと判断できるでしょう。
また、緑色回転灯を見かけたら大型トレーラーの存在を、紫色回転灯を見かけたら故障車や事故車の存在を予測できます。回転灯は重要な情報を伝えるアイキャッチ。各色の意味を頭に入れておき、安全運転のための知識として役立てましょう。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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