マンチェスター・シティ・ウィメンズ
注目選手:FWクロエ・ケリー
1998年生まれ、イングランド出身のクロエ・ケリー。身長はそれほど高くないものの、すらりと伸びた手足とボールを追うスピードが武器である。とにかくパワフルで高精度のクロス、相手の足元からボールを盗み出すかのようなしなやかなドリブルが魅力的な選手だ。試合を見る度に拍手を送ってしまうのが、ゴール横からの鋭いクロス。マンチェスター・シティ・ウィメンズの鉄板スタイルとも言えるのだが、誰もが「もう無理だろう」と思うようなボールにもケリーは追いつき、得意のクロスで得点のチャンスへと変えるのだ。その精度の高さたるや、リーグ第16節に行われた強豪チェルシー・ウィメンとの試合では、ケリーのクロスから生まれたチャンスで2-0とシティが見事勝利。チェルシーのFWサム・カーが、苛立ちの表情を見せるほどだった。
もしケリーが7月開催のFIFA女子W杯でイングランド代表選手になれば、日本にとって手強い相手となることは間違いない。ただし、現在シティにはMF長谷川唯が所属している。チームメイトとしてケリーの動きを把握している長谷川が日本代表になれば、この2人が勝利へのキーパーソンとなりそうだ。
【主な成績】
- イングランド代表(2018-)20出場/6得点
- エバートン女子(2018-2020)32出場/11得点
- マンチェスター・シティ・ウィメンズ(2020-)44出場/15得点

アーセナル・ウィメン
注目選手:FWフィフィアネ・ミデマー
1996年生まれ、オランダ出身のフィフィアネ・ミデマーは、前述のチェルシー・ウィメンFWサム・カーに次ぐWSL歴代得点王の一人で、2018/19シーズンで22得点、2019/20シーズンでは16得点という成績を叩き出している。2017年アーセナル・ウィメン加入後の高得点率には、シュート技術の高さに加え、持ち前の才能なども感じさせられる。また、現在トッテナム・ホットスパー・ウィメンに期限付きで移籍中のMF岩渕真奈がアーセナルに在籍していた際(2021-2022)は、お互いの公式インスタグラムで仲良く交流している姿も見られた。
一方、2022年12月のUEFA女子チャンピオンズリーズに出場したミデマーは、試合中に靭帯断裂の大怪我を負い、現在も治療中。そのため、今シーズン残りのWSLに出場することは叶わず、来シーズンに向けてリハビリに励んでいる模様。ミデマー復帰後のアーセナルがどう変わるのか、来シーズンの注目ポイントである。彼女のスーパープレーが待ち遠しい。
【主な成績】
- オランダ代表(2013-)115出場/95得点
- バイエルン・ミュンヘン(ドイツ/2014-2017)78出場/52得点
- アーセナル・ウィメン(2017-)97出場/78得点
