メルペイスマート払いのデメリット・注意点

便利なメルペイスマート払いですが、デメリットもあるので注意点と合わせて紹介します。

定額払いは「リボ払い」に近い

メルペイスマート払いでは、翌月以降の精算方法として「一括払い」と「定額払い」の2種類があります。一括払いはその名の通り、翌月に一括で支払う方法で「自動引き落とし」「メルペイ残高」「コンビニ」「銀行ATM」がこれにあたります。

一方、定額払いは、毎月決められた金額を支払う方法で、ほぼ「リボ払い」と同じ。利用金額や回数によって異なりますが手数料も発生し、最低でも年利15%相当と非常に高いため要注意。つまり、定額払いを選んで買い物を続けていると、長く返済が続き、利息分だけ多く支払うことになります。

【完全ガイド】メルペイスマート払いは「リボ払い」?上限額とデメリット、後払いの注意点
「定額払い」だと手数料分大きく損します。たとえば、6万円のお買い物をして毎月1万円ずつの定額払いにした場合、手数料分が差し引かれるため6回の支払いで払い終わらず、7回目に繰り越されることになり、合計で2,734円分も損することになるため注意しましょう(画像=『オトナライフ』より 引用)

AI与信によって突如上限額が「100円」などに下がることも

メルペイスマート払いの利用上限金額は利用者によって異なっており、取引状況や利用状況などから審査される「AI与信」というシステムによって決められています。利用者の支払い履歴や返済状況などによってAI与信の限度額は変動しますが、過去にはAI与信によって利用上限金額が「100円」などに大きく引き下げられたと報告されたケースも。

与信ロジックの変更が関与している可能性があり、AI与信に若干の不安定さや不透明さは利用デメリットのひとつと言えます。

利用上限金額が人それぞれで異なる

前述の通り、メルペイスマート払いにはAI与信が取り入れられており、利用上限金額は人によって異なります。審査方法などの詳細は明かされておらず、明確に「何円程度利用できるか」が利用前に分かりにくい点はデメリットです。なお、「定額払い」の場合の利用上限額は0~50万円です。

18歳未満の利用不可

メルペイスマート払いの利用は18歳以上の方が対象なので、18歳未満の方はメルペイスマート払いを申し込むことができません。また、メルペイスマート払いを利用するには、メルカリアカウントとメルペイアカウントの登録が必要です。これらの登録には、運転免許証やマイナンバーによる本人確認などが必要。なお、20歳未満の場合は保護者の同意が必要な点も注意しましょう。

メルペイスマート払いで遅延・滞納があった場合の影響

支払期限を過ぎても清算しなかった場合は、メルペイスマート払いが利用できなくなるなどのペナルティが発生します。

延滞手数料や遅延損害金の発生

メルペイスマート払いでは、買い物した翌月の1日から末日までの間で、自分の都合の良いタイミングで清算日を設定し、一括で支払えるのが特徴。しかし、期限内に清算できなかった場合、選択した清算方法に限らず年利14.6%の遅延損害金が発生します。実質的なリボ払いである定額払いの場合は、さらに高額な支払いが請求されるようになるため要注意です。

メルカリのサービス利用を停止されてしまうリスク

2022年3月15日までは、ペナルティとして2週間ごとに延滞事務手数料300円が発生していましたが、2022年3月16日以降は「新規の加算停止」というペナルティに変更されています。つまり、メルペイスマート払いの支払いが遅れると、清算が完了するまでメルペイスマート払いが使えなくなるということです。長期に渡る未清算がある場合は、無期限のアカウント停止になる可能性もあるため注意しましょう。

金融事故として個人信用情報に登録

メルペイスマート払いによる後払いは、AI与信などの信用サービスをもとに利用できるサービスです。そのため、期限までに返済しないと「信用サービスの利用履歴」に傷がつき、金融事故として記録が残ります。クレジットカードやローンなどの審査にも影響がでるため、注意しましょう。