先、日本では銀座の目抜き通りにある高級腕時計店が、強盗に襲われるというショッキングな事件がありました。
私はこの事件をニュースで見ていて、私の著書である「世界のニュースを日本人はなにも知らない4」でも指摘している日本の平和ボケの例の一つだなと感じました。
銀座の強盗、堂々とやりすぎだと話題に銀座 #強盗 pic.twitter.com/sU4rYPDcbE
— Ray's Tube (@raystube) May 8, 2023
まずこのお店の前を事件の最中に普通に歩いている人々がたくさんいたことです。
犯人達がガイ・ホークスのお面をつけていたので、テレビの撮影か何かと思ってしまった人がいたようです。コスプレした集団のびっくりかなと思った方もいたのではないでしょうか。
しかもその方々が強盗たちの作業をスマホで撮影して眺めているのです。

Prostock-Studio/iStock
私はこれを見ていてゾッとしました。
欧州ではこういった強盗集団やテロリストが爆弾や化学物質、銃、ナタや斧を持っているのが前提ですから、店舗に近づいたり眺めるような人はいません。
とっさに取るべき行動はまず逃げることです。
しかし、日本人はこういう事件に遭遇することに慣れていないので、いかに危険性が高いかということがわかっていないのです。
犯人がそういった危険物を持っているということを言うと、冗談を言っていると思う日本人があまりにも多いのですが、これは海外の強盗事件や銃乱射事件を見ていれば納得できるはずです。
またお店のドアを閉めようとしていた女性がいましたが、これも危険極まりない行動です。犯人が爆発物を持っていた場合は爆発に巻き込まれます。口封じのために化学物質や銃、刃物で危害を加えてきます。
2点目に日本人はコスプレに慣れてしまっているあまり、街中の怪しい格好をした人間に警戒心が全くないということです。
欧州や北米ではコスプレの下に銃器や武器を隠して人を襲う犯罪者がいます。そのため街中でコスプレをして歩いているような人間は職務質問に会うことが珍しくありません。
ハロウィンの時期であっても仮装した人間の近くには近寄りません。覆面で顔を隠してあるので犯罪に及ぶのが簡単だからです。子供にも仮装した人間には近寄っていけないとしつこく教えます。
コスプレをするのは学校や会員制のクラブなど、限定した人が入れる場所だけです。