》コンパクトなサイズ感も魅力

サイズは直径37.5mm、厚さ7.8mm(風防を除く)。ラグからラグまでの全長でも45mmに収まるコンパクトなサイズ感と緩やかなカーブを備えたドーム風防が、アンティークウオッチを彷彿とさせるオーセンティックな雰囲気を醸し出す。シャツの袖口下にも違和感なくすっきりと収まり、幅広いファッションにマッチしてくれるはずだ。
実用時計としては珍しく、ポリッシュ仕上げでベゼル、ケースが統一されているのも印象的なポイントだろう。現代のフィールドウオッチはヘアライン仕上げを採用することが多いためポリッシュで統一した意匠に違和感をもつ方もいるかもしれないが、40年代から50年代の軍用時計には、このモデルのように、ポリッシュ仕上げを採用したモデルも多い。本作は、オーセンティックな佇まいを再現するため、あえてポリッシュ仕上げをベースとしていると思われる(あくまでも筆者の感想だが)。
》レザーベルトのほかに二つのブレスレットをラインナップ

イエマの工房のある地方(フランシェーコンテ)の職人の手によって製造されているアーバン・レザーベルト。網目模様に型押したカーフレザーにステッチを入れた作りが採用されており、薄型で手首に馴染む質感ながら、しっかりと耐久性も確保されている。文字盤とトーンを合わせたデザインも魅力的だ。

レザーベルトに加えて“ボンクリップ”と“ライスビーズ”という、異なるデザインのブレスレットもラインナップされている。“ボンクリップ”は1930年代から70年代頃までイギリス空軍に採用されていたミリタリー仕様のステンレススチール製ブレスレットを再現したものだ。O型リングを板状のステンレスパーツを折り曲げたコマで繋げた独特の構造で作られており、ヴィンテージ感を漂わせるデザインもマニア心をくすぐるポイントとなっている。コマとコマの間の遊びが大きい構造のため装着感や調整方法に慣れるまで違和感を感じることもあるが、軽い着け心地に加えてサイズ調整の自由度が高いのは大きな魅力である。

“ライスビーズ”は1960年代のアンティークウオッチなどでも見ることができるライスブレスレットに現代的な解釈を加えることによって新たに誕生したオリジナルデザインのブレスレット。316Lステンレススチール製で、コマはステンレスの鋼材から削り出された後、手作業でポリッシュ仕上げが施されてされている。同様の仕上げが施されたケースとのバランスも良く高級感のある印象だが、全面がポリッシュ仕上げで統一されているため存在感がやや強く、小傷が目立つ点に留意しておきたい。
》セリタ社の手巻きムーヴメント、Cal.SW210-1b -エラボレ グレードを搭載

裏ブタはシースルーバック仕様。内部に搭載されたセリタの手巻きムーヴメント、Cal.SW210-1b -エラボレ グレードの造形と動きを楽しめる。毎時2万8800振動で最大45時間パワーリザーブ、平均日差±7秒(最大誤差比率±30秒)の精度を備えている。
【問い合わせ先】
イエマジャパン
TEL.03-5875-8810
》イエマ・アーバン・フィールド先行予約サイト
タイムギアオンラインショップ
※先行予約販売のため2023年7月上旬より順次納品予定
※タイムギアオンラインショップにて予約発売を開始
提供元・Watch LIFE NEWS
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