注目の「豊洲市場」周辺も探索してみた

住みたい街1位の豊洲、家賃・住宅価格の妥当性に疑問…現地調査でみえた意外な実態
(画像=橋のすぐ下には海、あたり一帯は平地である、『Business Journal』より引用)

ライフを出て、さらに進むと東雲橋に到着。橋を渡る途中で気になったのが海抜だ。写真のとおり、橋のすぐ下に海が見えており、豊洲一帯が平地であることがわかる。ただ江東区としては、南海トラフ巨大地震や首都直下地震など想定され得るあらゆる地震において、「堤防や防潮堤を越えるほどの大きな津波に襲われる可能性は極めて低い」と示していた。


住みたい街1位の豊洲、家賃・住宅価格の妥当性に疑問…現地調査でみえた意外な実態
(画像=イオン東雲店、『Business Journal』より引用)

橋を渡り終えると「イオン東雲店」が見えてきた。23区内のイオンにしては、比較的大きい規模に思える。食品、飲食、クリニック系を中心としているので、一般的なイオンのスタイルと少し異なるようだ。

また象徴的だったのが、イオンのすぐ後ろにタワマンが数棟そびえ立っていたこと。イオンというと、都内でも郊外や地方に立地していることが多いため、タワマンがそばに数棟あるという光景は、豊洲ならではに感じる。当然、近隣のタワマン住民にとっては、このイオンの存在が非常にありがたいのだろう。

それでは最後に豊洲市場に行ってみよう。豊洲駅から豊洲市場がある市場前駅まではゆりかもめで2駅。豊洲駅から歩いていくと20分弱かかる。

住みたい街1位の豊洲、家賃・住宅価格の妥当性に疑問…現地調査でみえた意外な実態
(画像=豊洲市場、『Business Journal』より引用)

なお豊洲市場は5時~15時までの間であれば一般の人でも入場可能となっているが、市場開場日は決められているので、事前に豊洲市場のホームページを確認しておくといいだろう。なお豊洲市場一帯は、まだ開発が進められているようで2024年2月には豊洲市場に隣接する大型商業施設「千客万来施設(仮称)」がオープン予定。飲食・物販店や温泉もあり、観光客や近隣住民を呼び込み、豊洲をさらに盛り上げる起爆剤になるかもしれない。

以上、豊洲に行ってきた感想を率直に伝えてきた。結論からいうと、たしかに高所得者層ならば豊洲で快適に過ごすことができるだろう。大型ショッピング施設だけでなく、庶民的なスーパーマーケットやファストフード店もあるため、思ったほど気取った街ではなさそうだ。交通の利便性も悪くはないため、高い物価と家賃を賄える人であれば、選択肢としては十分にアリだといえる。

けれど、東京には豊洲よりもショッピング施設が充実し、主要駅へのアクセスがよく、なおかつ家賃相場が同等かそれ以下のエリアも多い。そのため、やはり万人におすすめできるエリアとはいいがたいというのが正直なところであった。

(取材・文=A4studio)

提供元・Business Journal

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