従来はココぞのデート服といえば、艶感あるテーラードスーツなどが大人の正装でした。しかしカジュアル化のトレンドに加え、コロナ禍による巣ごもり期間などを経て、そういったイベント服にも変化が出てきたと言います。なかでもファッション業界の第一線で活躍するスタイリスト櫻井さんは、次世代デート服こそセットアップが好印象だと話します。そこで失敗しない選び方とコーディネートの要点を伺ってみました。

艶と上品さを備えたセットアップを賢く使い分けて

基本的には自宅で作業し、会議もリモートで済ますという人もきっと多いことでしょう。そんな生活様式が一定期間続いたことで、ざっくばらんな軽快スタイルのトレンドに、一層の拍車が掛かったここ2〜3年。重要なビジネスミーティングでさえスポーティな服装で済ますエグゼクティブも多くなったと言います。

「その反面、だからこそテーラードスタイルが特別な装いとして見直されている」と語る櫻井さん。「だたし素材や仕立てにこだわらないと、今風のエッジは打ち出せません。ウールにシルク等をブレンドしたような軽くてエレガントで寛いだニューテーラードなセットアップアイテムが、最近注目を浴びています」。
また、シーンによってスタイルをしっかり使い分ける感覚がないと好印象には至らないとも付け加えます。どのデートでもスーツ一点張りではセンスが疑われかねません。ちょっと砕けたカフェレストランのランチデートなら、カジュアル要素強めに攻めた方が返って“お洒落!”と好感度を上げることも。
「今季はワーク風のセットアップなどユニークなアイテムが多数出てきています。ある意味カジュアルですが、上下共地のセットアップゆえに、砕けつつも大人の品格を感じさせるところがポイントです」

すべて共地というミニマルさが実に高感度

敏腕スタイリスト櫻井賢之氏が作るリッチなオジサンのための今どきデートな高感度スタイル
(画像=『J PRIME』より引用)

英国スタイルの重鎮であるダンヒルも、今季は新しいテーラードスタイルを打ち出し注目を集めています。ウールにシルクをミックスしたテックウールを使用しており、軽快にして色っぽい艶感を放つ仕上り。
「ジャケットはアンコンに近く極めてリラックスした着心地です。しかもパンツを始め、シャツやタイまで同色同素材のものがリリースされていて、組み合わせて着こなすことで、クールでスマートな印象に仕上ります。同ブランドが作る完全セットアップゆえ、コーデに悩まずパーフェクトな装いが楽しめるところも魅力的。これなら格式あるレストランのシーンにもバッチリ対応します」(櫻井)

ジャケット¥268,400、シャツ¥116,600、パンツ¥88,000、タイ¥30,800、シューズ参考商品/すべてダンヒル
*すべて税込

dunhill(ダンヒル)