西側には慎重な対応が求められる
ウクライナが正規の戦争でロシアに勝つためには西側の軍事力が究極的には不可欠であり、ゼレンスキー氏の視点からすれば喉から手が出るほどその支援を欲しているであろう。しかし、西側が飛行禁止区域などを実施して実際に軍事力をロシアに対して行使すれば、その最悪の結末は核戦争である。
ウクライナの惨状を見ていて同情を覚え、ゼレンスキー氏のカリスマ性に魅了されることで、当初は考えられなかったような支援を許容する世論が出来つつある。しかし、日本を含め西側はその中でもロシアとの軍事的衝突をもたらすレッドラインを避ける方法を探らなければならない。 それゆえ、ロシアからの情報戦だけではなく、ウクライナからの宣伝工作に対しても批判的な目で観察していく必要がある。
文・鎌田 慈央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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