大丸梅田店15階の大丸ミュージアムにて、5月17日(水)〜5月30日(火)の期間、月光写真家・石川賢治氏の写真展が開催される。
石川氏が11年ぶりに発表する初公開の最新作約70点を中心に、これまでの代表作も含む約100点の月光写真を一堂に紹介する同写真展。写真集『月光浴』のファンの人はもちろん、初見の人も惹かれるであろう作品が並ぶ。
月光写真家の作品を通じて「月光浴の旅」を体感
石川氏は、1984年にサイパンで月光写真を撮り始めた。そして、今日まで満月の光だけで他に類を見ない、美しく神秘的な写真を生み出し続けている。1990年、初の写真集『月光浴』の発表以来、アメリカ・アフリカ・アジア・オセアニアの4大陸にわたる大自然の満月の夜を撮影してきた。
同氏は現在、福岡県の糸島半島を拠点とし活動を行う。そこで日本の月夜の春夏秋冬を舞台に、従来の作品とは視点を変えた「地上の宇宙実感」を一枚の写真にするべく取り組んでいる。この度、その最新作が写真集『月夜の晩に』として出版された。
星空の下、月光を浴び、生命を輝かせ天空を仰ぐ植物や昆虫。北海道知床半島の流氷。初夏の青森県奥入瀬の清流。沖縄県竹富島の海に浮かぶ砂州。満月の下で咲きこぼれる桜など、北海道から沖縄まで、昼間とは全く違う表情の日本の月夜の原風景がそこにある。
今回の写真展では、それらの最新作約70点を中心に、これまでの代表作からブラジル・アルゼンチンのイグアスの滝・アメリカのモニュメントバレー・ボリビアのウユニ塩湖・マダガスカルのバオバブの樹・ネパールのヒマラヤ連山などを合わせ、約100点の月光写真を一堂に紹介する。
ほの暗く照明を落とした会場では、石川氏が撮影するすぐ隣で録音された虫の声・さざ波・風の音など、満月の夜の自然音を流し、まさに目とともに耳でも「月光浴の旅」を体感できる空間となる。
石川氏本人によるギャラリートークとサイン会
5月20日(土)・5月28日(日)の14時から、同写真展の作品を石川氏本人が解説するギャラリートークが行われる。
また、同じく5月20日(土)・5月28日(日)の15時からは、石川氏のサイン会を催行。同写真展のイベント当日グッズコーナーにて、写真集・DVDを購入した人の各日先着40名にサイン会の参加券を配布する。サインは、1人1点までとなる。なお、グッズコーナーは、入場券なしで利用が可能だ。
満月の夜。それは地上と天体・宇宙が一繋がりになる時。1年にわずか12回しかない満月の下で撮り続ける月光写真家・石川氏。その作品が堪能できる大丸梅田店に創られた満月空間で「月光浴」を体感してみては。
石川賢治月光写真展 月光浴「月夜の晩に」
会期:5月17日(水)~5月30日(火)
会場:大丸ミュージアム
所在地:大阪府大阪市北区梅田3-1-1 大丸梅田店15階
入場時間:10時〜19時30分(20時閉場)※最終日は17時30分まで(18時閉場)
入場料:一般1,000円(税込)
(高野晃彰)