「ルイ・ヴィトン」擁するLVMHとエルメスの第1四半期は2桁増と絶好調 「グッチ」擁するケリングは横ばい
(画像=「ルイ・ヴィトン」擁するLVMHとエルメスの第1四半期は2桁増と絶好調 「グッチ」擁するケリングは横ばい、『SEVENTIE TWO』より引用)

LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)、ケリング、エルメス・インターナショナルの第1四半期(1月1日~3月31日)の売上高速報が出揃った。以下1ユーロ=145円で換算。

まずLVMHの売上高は4月12日に発表され、210億4100万ユーロ(前年比+17%、3兆509億4500万円)だった。 これはアナリストがまとめた予想(+8%)の倍以上の伸びだった。第1四半期は日本を除いたアジアの売上高が14%増だった。昨年は第4四半期は8%減だったから急回復をみせている。米国の売上高は8%増とアナリスト予想を上回った。増加の理由は化粧品・香水専門店の「セフォラ」の好調によると分析。米国においてその他の部門は軟調だった。

一方、エルメス・インターナショナルの第1四半期売上高速報は4月14日に発表され、同23%増の33億8000万ユーロ(約4901億円)で市場の予想だった前年比15%増を大きく上回った。物価上昇、世界市場の混乱にもかかわらず中国などの富裕層による需要が堅調だった。中国での売上高は同23%増。同社では中国本土からの観光客が戻って来ており、さらに今年年末にかけてはヨーロッパへの中国人観光客が増えると予想している。

ケリングの第1四半期決算は4月25日に発表された。売上高は50億7700万ユーロ(前年比+1%、7361億6500万円)だった。「グッチ(GUCCI)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」の売上高はほぼ横ばいで、「サンローラン(Saint Laurent)」は同8%増となる8億600万ユーロ(1168億7000万円)と好調だった。以上の3大ブランド以外の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「アレキサンダー マックイーン(Alexander McQueen)」などの売上高の合計は同9%減となる8億9000万ユーロ(1290億5000万年)だった。

なお、「グッチ」のクリエイティブ・ディレクターだったアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の後任に就任したサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)のデビューコレクションは、2023年9月のミラノファッションウィークでのウィメンズコレクションを予定している。

文・三浦彰/提供元・SEVENTIE TWO

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