広島県福山市の港町、鞆の浦にある分散型古民家ホテル「鞆の浦 潮待ちホテル」に新たな宿泊棟「オーベルジュ櫻や-SAKURAYA-」と「別邸試楽亭-SHIGAKUTEI-」がオープンした。

古民家に泊まり、港町を楽しむ旅に出かけてみては。

瀬戸内の小さな港町・鞆の浦のホテルに新宿泊棟誕生

2018年に「瀬戸の夕凪が包む国内随一の近世港町 ~セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦~」のストーリーで日本遺産に認定された鞆の浦。

この町にある「鞆の浦 潮待ちホテル」とは、江戸期の港湾施設が残る歴史的景観を有する港町・鞆に点在する複数の歴史的商家や町家を“ひとつのホテル”と見立てて運営する【分散型古民家リノベーションホテル】ブランドだ。

5月1日(月)、同ホテルに2軒の宿泊棟がオープンした。

オーベルジュ櫻や

大正期建築の木造2階建て町家をフルリノベーションした「オーベルジュ櫻や」は、1階には歴史的空間を活かした本格的なダイニング、2階には趣の異なる2室の客室を備える。

創作和食コースの美食体験を愉しめるこの宿泊棟では、近海で水揚げされる鯛や鰆、渡り蟹やあこうなど新鮮な海の幸を中心にその時の旬を凝縮した料理を堪能できる。

建物内には、梁や柱、欄間や土壁など往時の建築のディテールを復元しつつ、家具や家電・水回りは最新の設備を導入して機能性と快適さを確保した。

こだわりの食と新旧が相交わる独特の空間の中で寛ぐことができる。

別邸試楽亭

「別邸試楽亭」は、18世紀後期(江戸中期)の由緒ある平屋建築を丁寧に蘇らせた、歴史深い上質な空間が広がる宿泊棟。

同家屋の物件調査の際に「試楽亭」と書かれた棟札が見つかり、朝鮮通信使など賓客をもてなしてきた歴史があることが判明した建築物だ。

鞆の浦に現存する対潮楼・対仙酔楼・朝宗亭とともに、貴重な供応施設であり、特に歴史的価値の高い物件として指定されている。

広々とした空間の中には、二間和室のリビングに、独立したツインのベッドルーム、本格的なキッチン、自動湯張り機能付きの檜風呂を用意。縁側からは専有庭園も望める。

「潮待ちホテル」の客室の中で、最上位に位置付けられる贅沢な空間で、往時の鞆の浦に思いを馳せながら、古き良き時代の暮らしを体感できる。

和と洋の良さを凝縮した和洋折衷の創作コースを味わう

「オーベルジュ櫻や」のダイニングで提供する料理は姉妹旅館「汀邸 遠音近音(みぎわてい をちこち)」の料理長が監修する。

「和懐石」でもなく「フレンチコース」でもない、和と洋の良さを凝縮した“和洋折衷”の創作コースで織りなす“斬新で上質”、そして繊細な味わいを堪能できる。

また、同ホテルに宿泊のゲストは、姉妹館「鴎風亭」並びに「景勝館漣亭」の“湯巡り特典”を利用できる。瀬戸内の多島美を望む絶景屋上露天風呂や温泉大浴場で贅沢なバスタイムが楽しめるのも嬉しい。

日本遺産に認定された鞆の浦の町で、非日常の思い出に残るひとときを。

潮待ちホテル オーベルジュ櫻や
所在地:広島県福山市鞆町鞆656

潮待ちホテル 別邸試楽亭
所在地:広島県福山市鞆町鞆658

(MOCA.O)