■破片を運んでいた軍用機が墜落
ダール氏らが回収したUFOが落とした破片に当局も関心を持ち、米軍関係者が分析のためにダール氏から破片の提供を受けたのだった。
破片を入手した米軍の情報将校2人はカリフォルニアの本拠地に戻るため、B-25爆撃機に乗ってマッコード基地から午前2時30分に飛び立った。

しかし離陸して間もない時点で、爆撃機はワシントン州ケルソーのすぐ東の上空で炎上し森の中へ墜落したのである。乗員2人が死亡し、UFOが落としたとされる破片のサンプルの所在もわからなくなってしまう。
墜落事故の翌日、マッコード基地に内部告発を主張する匿名の電話が3度あり、爆撃機に積まれたUFO由来の破片を隠蔽するために意図的に撃墜されたのだと説明したということだ。
米軍とFBIの両方が、モーリー島事件に関する包括的な報告書を作成した。その中では多くの未解決の問題が引用され、ダール氏らの主張はUFOの物語でひと儲けするために捏造されたデマである可能性が高いことが指摘されている。
またこの2日後に同じくワシントン州上空で“円盤型UFO”が目撃された「ケネス・アーノルド事件」との関係性も指摘されていて事態を複雑にした。

モーリー島事件は当局によって否定的に扱われたものの、UFOとMIBが関係した初期の近代UFO事件として語り伝えられることとなった。そして破片が落ちた場所や、爆撃機の墜落現場への本格的な調査はまだ行われておらず、今後の調査如何によっては新たな展開が見えてくる可能性も皆無ではないのだろう。
参考:「Vashon-Maury Island Beachcomber」ほか
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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