2023年も潮干狩りシーズンが開幕しました。アサリやハマグリで作った料理はどれも美味しいですよね。しかも、自分で獲った、子供が獲ったとなれば、なおさら!しかし、干潟で獲れる美味貝はこれだけではないのです。以前、我が子と調査した結果を基に紹介させていただきます。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

潮干狩りのターゲットはアサリやハマグリだけにあらず 裏本命はまさかのカニ?

東京湾の三番瀬

三番瀬と言えば、東京湾奥、主に浦安から船橋にかけて広がる干潟。ここにはアサリやハマグリはもちろん、多くの貝達が生息していることから、以前、長女の夏休みの自由研究の一環として、おもいっきりフライングし、春休みから夏休みにかけて、家族総出にて調査を行いました。

娘の自由研究

まずはこの時の記録から紹介させていただきます。

潮干狩りのターゲットはアサリやハマグリだけにあらず 裏本命はまさかのカニ?三番瀬の解説と地図(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

採取地点の特徴

当時の自由研究では、4つの地点で潮干狩りを実施。それぞれの地点の特徴や採取できた貝をまとめています。

潮干狩りのターゲットはアサリやハマグリだけにあらず 裏本命はまさかのカニ?4つの地点で取れた貝の分布(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

採取した貝の情報

採取した貝は、採取の難易度に応じてレア度と美味しさをを5段階で評価。星が多いほどレア度が高く、ハートが多いほど美味しい貝であることを示しています。

潮干狩りのターゲットはアサリやハマグリだけにあらず 裏本命はまさかのカニ?採取した貝の情報その1(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

採取した貝は写真を添付し、特徴を3つ挙げてわかりやすくまとめています。

潮干狩りのターゲットはアサリやハマグリだけにあらず 裏本命はまさかのカニ?採取した貝の情報その2(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

ちなみにこちらの自由研究は、学校で表彰されたそうです。8年前ということと、素人目線ということ、何より小学生の自由研究ということで、疑問に思う点もあるかと思いますが、参考にはなるかと思います。

補足事項

ちょっと修正を入れさせていただくと、ここ数年単位では、ホンビノス貝はレア度星一つ、アカニシ貝星二つに降格ですかね。また、赤貝はサルボウガイに訂正。ということで、精度は少し上がったかな。

その他の貝も追加します

この自由研究を以て、調査が終了したかと言うと、そうではありません。この後の8年で新たな発見もありました。写真とともに紹介していきます。

ツメタガイ

中央上の丸い貝がツメタガイ。アサリを捕食してしまうということで、アサリが多くいる所、特に砂地を好んでいるようです。

自由研究の地図では、地点AとBで獲れた他、横浜の海の公園でたくさん獲れました(写真は海の公園)。アカニシ貝程ではありませんが、コリコリした食感で、意外と美味しい貝です。

潮干狩りのターゲットはアサリやハマグリだけにあらず 裏本命はまさかのカニ?ツメタガイ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

オオノガイ

激レアの貝の一つで、息子が地点Cにて見つけました。まだ海水温が低く、深い所でアサリが多くとれた時に偶然混じっていたようです。専門で狙う場合は、大きめのスコップを持っていきましょう。

潮干狩りのターゲットはアサリやハマグリだけにあらず 裏本命はまさかのカニ?オオノガイ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

ソトオリガイ

初めは「オオノガイの赤ちゃんかな?」って思っていたのですが、TSURINEWSの記事にて正体が判明しました。

潮干狩りのサブキャラ? 意外と美味しい『ソトオリガイ』を紹介

地点Bにて見つけました。当時は同定できなかったことと、小型であった(3~4センチ)ため、リリースしてしまいました。美味しい貝、ということなので、大きめの個体が見つかったら持ち帰って食べてみようと思っているのですが……その後見つけるに至っていません。

潮干狩りのターゲットはアサリやハマグリだけにあらず 裏本命はまさかのカニ?ソトオリガイ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

5センチ前後に成長するということで、いつかこのクラスの個体を見つけて食してみたいです。

その他

この他牡蠣等。三番瀬には、少なくとも16種類もの貝が生息していることが分かりました。これ以外の種もいるかもしれませんし、ひょっとしたら新種も密かに我々の目を盗んで暮らしているかもしれませんね。