沖縄県宮古島市と橋で繋がる離島・来間島にある「宮古島来間リゾート シーウッドホテル」内に、「シーウッド天文台(仮称)」が2024年夏にオープン予定。同ホテルを運営する飯田産業の調べでは、今年4月時点で宮古島初の天文台とされている。
星の聖地・来間島の夜空には、本州では見られないような星たちが輝く。満天の星空の下、宇宙に思いを馳せてみたい。
広大な敷地に5つの“ハウス”、まるで街のようなリゾート
同ホテルは、2020年2月にオープンしたリゾートホテル。13万平方メートルの敷地内に、5つの“ハウス”を備える、まるで街(タウン)のようなリゾートだ。
107棟の「ビラハウス」には、全室にプールまたはジャグジーを設置。ウォークインクローゼットも備えており、長期滞在にも適している。
「竜宮ハウス」には、フロント・和食レストラン・ショップ・ジムを配置。ジムでは、海を見ながらのワークアウトが可能だ。和食レストラン「吉祥」では、昭和30年に銀座で創業した老舗の和食料理を味わえる。
来間島を代表するビーチ・長間浜に面した「ビーチハウス」には、メインプールを完備。プールサイドには、長間浜に浮かぶ船を模したようなビーチハウスレストランがあり、フレンチとイタリアンを軸に、旬の食材を使用したメニューが楽しめる。
このほか、62室のホテル棟「首里ハウス」、オールハンドトリートメントの「スパハウス」を展開している。
星の聖地・来間島で解説つきの天体観測
そんな同ホテルでの天文台のオープンは、「スペース・エンターテインメント・プロジェクト」の第1弾。
1923年にドイツの博物館に光学式プラネタリウムが誕生してから100年となることを受けて、今年スタートした同プロジェクトでは、2024年夏に宮古島初となる天文台をシーウッドホテル内に建設することを決定した。
海外のような夜空が広がる星の聖地・来間島
北緯24度に位置する宮古島はハワイ諸島北部と同緯度。来間島では、これにより、本州では絶対に観られない南十字星や、水平線ギリギリに輝くカノープスを観察できる。そのため、来間島に広がる夜空は海外の夜空に近いといえるかもしれない。
また、街の灯りなどの光害はなく、ハブがいない島のため、安心して星を臨むことができる。加えて、同ホテルでは星空観測ツアー「STARGAZING」を通年開催している。
その日の夜空を案内人が解説、観測した星の画像はスマホへ配信
同天文台には、複数の天体望遠鏡を設置。同時に複数の星(対象天体)を導入し、デジタルモニターに投影することにより、複数のゲストが観賞できるようになる。
その日に見える星・星座・惑星・衛星・星雲・星団などを天体望遠鏡に導入しながら、専属のスターゲイザー(星空案内人)が解説。同ホテルのスターゲイザーは、ハワイ島のマウナケア山のネイチャーガイドを務めた人物だ。
また、すべての天体望遠鏡にカメラを設置し、導入した天体を撮影してゲストのスマートフォンに配信可能。ゲストは、観測した星を土産にように持ち帰ることができる。
天文台開設により、同ホテルは「海で遊び、空を学ぶホテル」へと進化を遂げる。なお、同天文台には宿泊ゲスト以外でも入場可能だ。
本州では見られない星空を見つめ、非日常の感動体験をしてみたい。
宮古島来間リゾート シーウッドホテル
所在地:沖縄県宮古島市下地字来間484-7
(Higuchi)