日本画でもない、洋画でもない、デザインでもない。
東京・銀座の「ポーラ ミュージアム アネックス」にて、絵師・木村英輝氏の展覧会「木村英輝 EXHIBITION ― 大人のストリートアート ―」が6月16日(金)から7月30日(日)まで開催される。
絵師・木村英輝氏の展覧会が銀座で開催
木村英輝氏は、日本のロック黎明期よりプロデューサーとして活躍し、2002年の還暦より筆をとった異色の経歴を持つ絵師。
その作品は、京都・青蓮院門跡 華頂殿の襖絵から関西国際空港、京都市動物園、商業施設の壁画まで、多くが街の中—つまりストリートに描かれてきた。
鯉や牡丹、孔雀など、日本の伝統美術に用いられてきたモチーフが目の醒めるような色彩で表情豊かに躍り、壁天井の隔てなく描かれるダイナミックな構図は、ロックと共に歩んできた半生があるからこそ表現しうるリズムや躍動感に富んでいる。
「アトリエでカンバスに向かうのではなく、『ライブ』な街に絵を描きたい」という木村氏のこだわりから、今回のような展示施設での発表は稀少な機会といえる。同展では50点を超える新作や、襖絵など過去の大型作品を展示するとともに、女優・樹木希林さんの依頼を受けて制作された板戸「蘇る蓮」を初公開する。
さらに展覧会初日より5日間、会場では木村氏による3mを超える新作の公開制作を実施予定だ。
「ポーラ ミュージアム アネックス」に会することで際立つ、何ものにも縛られないロックでプレイフルな木村英輝氏の作品の世界観を楽しんでみては。
木村英輝 EXHIBITION ― 大人のストリートアート ―
会期:6月16日(金)〜7月30日(日)
開館時間:11時〜19時(入場は18時30分まで)
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
所在地:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
入場料:無料
(IKKI)