東京・銀座4丁目に位置する完全予約制の紹介制バー「THE CASK(ザ カスク)」が、5月より深海約2,000mで熟成させたウイスキー「Deep Sea Cask(ディープ シー カスク)」の提供を開始する。

通常は紹介がないと入店できないが、本記事を見て関心を持った旨を電話で伝えることで、特別に入店可能に。最高峰の高圧世界・深海で追熟させた特別なウイスキーの味を舌で体験できる。

深海のロマン感じるウイスキー「Deep Sea Cask」

​「Deep Sea Cask」は、すでに熟成された国内外のウイスキーを、さらに深海で追熟させたもの。水深は約2,000m、中深層と深海層との間の領域「漸深層(ぜんしんそう)」にあたる深さまで沈めているという。

「THE CASK」のマネージャー・江藤貴大(えとう たかひろ)さんによると、深海に沈めた後の1日は、陸上での20年にも相当するとのこと。高圧下で熟成させることにより、10〜20年瓶内熟成されたウイスキーの変化と同じように香りは落ち着き、まろやかな味わいになるという。

潜水調査船のパイロットや研究者達の間で密かに楽しまれ、独自に培われてきたという技術をもとに、最新科学とウイスキー有識者の知恵と味覚を頼りに完成させたウイスキーだ。

今回沈めたウイスキーの木樽熟成年数は7〜12年物が中心で、24〜72時間投入し、深海熟成による変化を確認済みだという。

樽熟成×瓶内熟成×深海熟成による変化を楽しむ

一般的な木樽でのウイスキー熟成においては、熟成が進むほど甘味や香りは深く豊かに、ボディは軽くまろやかに変化する。

ボトリング後も木樽熟成と同様、歳月をかけることで変化を遂げていく。瓶内熟成においては香りは落ち着き、味はまろやかに、ボディは軽くなっていく。

なお、シェリー樽熟成のウイスキーの場合は、単にまろやかになるだけではなく、シェリー樽由来の特徴であるレーズン、カカオ、ベリー系といった香味がより引き出される傾向があることも判明しているという。

30種以上の銘柄の深海熟成ウイスキーを用意

5月より店舗では、30種類以上の深海熟成ウイスキー​「Deep Sea Cask」を飲むことができる。うち20種類は、熟成樽から加水することなくそのままボトリングした、樽出しの原酒「カスクストレングス」だ。

銘柄の一部を挙げてもらったところ、カスクストレングスでないものも含めると、山崎、白州、響、マッカラン、アードベッグ、ラフロイグ、ラガブーリン、ブナハーブン、マノックモア、トーモアなどを用意しているという。

気になる人は公式サイトに記載の番号より「IGNITEの記事を見た」と電話予約を。深海という未知の領域で変化を遂げたウイスキーを「THE CASK」で試してみては。

THE CASK
所在地:非公開(東京都中央区銀座4丁目)
※所在地は予約時に案内
アクセス:地下鉄銀座駅B4出口より徒歩1分

(綱嶋直也、IGNITE編集部)