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■『西の魔女が死んだ』で得られるもの/大きな感動
■『西の魔女が死んだ』はどんな人に向いている?

■『西の魔女が死んだ』で得られるもの/大きな感動

本作品では主に、少女・まいが取り組む魔女修行の様子が描かれる。ビジネスマンが参考になるマインド的なものも一部あるのだが、本書の真骨頂はおばあちゃんの真っ直ぐな優しさを感じられることだ。

毎日仕事に追われ、人間のあたたかさを忘れてしまっている人は、その包み込むような優しさに心がキュッと反応するだろう。また、日常では感じられない癒やし的な要素もあるため、本書を読めば、ストレス解消や心の負担軽減などにも期待できる。

「心に余裕がない人へ…」優しさと癒しを届ける不動の名作を読まずには死ねない
(画像=基本文字だけで構成される書籍だが、行間が広いため比較的読みやすい、『男の隠れ家デジタル』より引用)

ただ、本書は文章だけで構成された226ページの文庫なので、文学書を読み慣れていない人は途中で飽きてしまうかもしれない。「途中で読むのをやめようかな」そう思っても、騙されたと思って最後まで読んでみてほしい。

これまで体験したことがない、鳥肌が立つような感動を味わうことができる。実際に本書を読み、心が震えるほど感銘を受けた筆者がそれを保証する。

■『西の魔女が死んだ』はどんな人に向いている?

本書『西の魔女が死んだ』は前述した通り、優しさ、あたたかさ、感動を心に届けてくれる作品だ。誰が読んでも楽しめる作品ではあるが、特におすすめしたいのは「仕事を第一に考えるビジネスマン」である。

筆者もこの本を手に取る前は、「仕事で成果を上げるためには、仕事のことだけを考え続けなければならない」と思い込んでいた。それも間違いではないだろう。

しかし、本書を読んだあとのいまならハッキリとわかる。より良い成果物を生み出すためには「感動が必要」だと。その感動を直球で届けてくれるのが本書だ。

息抜きの意味も込めて、仕事を頑張っているビジネスマンはぜひ、本書を手に取ってみてほしい。