「イギリスでカツカレーが大人気!」という話題が、日本のメディアで何度も取り上げられていると聞きます。事実、ここ数年のイギリスにおける日本食の浸透度には、目をみはるほど。一般家庭でも日本食材を口にすることはあまり珍しいことではなくなり、ことロンドンでは、普通のスーパーマーケットでも豊富な種類の日本の食材が入手できるようになってきました。
今回は、大手スーパーマーケット、セインズベリーズ(Sainsbury's)の大型店で、どんな食材が店頭に並んでいるかを調べてきました。
レディミール・惣菜・寿司
レディミールとは、電子レンジやオーブンで加熱するだけですぐに食べられる調理済み食品のこと。多くのスーパーでは、入口付近から、野菜・くだもの、肉・魚売り場とともに、レディミールの売り場が大きな面積を占めています。イギリス伝統のパイ料理(ビーフステーキパイ、フィッシュパイなど)、イタリアン、メキシカン、インド料理に中華といった定番メニューとともに、最近では和食メニューもこのセクションで見ることが増えました。
セインズベリーズでは、全国展開する「お弁当」のファストフードチェーン店、wasabi(わさび)の人気メニューがそのままレディミールとして手に入ります。
チキンカツカレー、焼きそば、野菜餃子など、ちょっと中華寄りのメニューも含め、チョイスも豊富!二人向けお弁当セットなんていう商品もあります。加えて、カツカレーやからあげなど、プライベートブランドの商品も並んでおり、選択肢は広がるばかりです。
もちろん、お寿司も人気の商品です。ちょっとした寿司特設コーナーが設けてある店舗も多く、ベジタリアン用のものも含むパック詰めのお寿司や、枝豆、餃子、チキンカツ、お茶などの飲み物、といったアイテムが定番です。日本のコンビニにはかないませんが、まずまずの品ぞろえなのではないでしょうか。
調味料・麺類
最近、種類が豊富になったなと特に感じるのが、調味料です。醤油はもちろん、照り焼きソース、みりん、お酢、料理酒、マヨネーズなどなど、ひととおりのものは普通のスーパーで手に入ります。豆腐や海苔、ラーメン、うどん、そばなど、以前であれば日系のスーパーに行かなければ入手できなかったものが、一般のスーパーで買えるようになったのは、日本人にはありがたいところです。
wagamama(ワガママ)や yo! sushi(ヨー!スシ)は、人気の和食レストラン。こうしたレストランの名前を冠した商品には、安心の味を求めて購入するファンが多くいます。
日本のマヨネーズは、こちらではちょっとした高級食材!びっくりするような値段で売られていることもあります。
即席ヌードル、カップ麺の種類も豊富です。日本の味と全く変わらぬ味が楽しめるカップ焼きそばに出会えた時には、思わず周りのイギリス人の友人たちにおススメしてしまいました。