「満タン」とは、ガソリンスタンドなどで良く聞かれる言葉です。燃料タンクが一杯になるまでガソリンを給油する行為を指しますが、「タン」とは何に由来する言葉なのでしょうか。
そもそも「満タン」とは、容器の中が満ちている状態を指しており、「満タンク」の略語です。言い換えとして、「満杯」や「満パン」などが挙げられるでしょう。
そして、満タンのタンとはタンク、つまり車に対して使う表現であれば、燃料タンクのことです。タンクという言葉が英語であるため、タンにあたる漢字は存在していません。
このことから、ガソリンスタンドなどで給油する量を満タンと頼めば、燃料タンクが一杯になった状態になるまで給油してくれるのです。
また、ガソリンスタンド以外の場所でも満タンという言葉を使うことがあります。
それは、レンタカーを借りたときです。レンタカー事業者によっては、借りた車を返す時にガソリンを満タンにした状態にして返却する、満タン返しをしなければならない場合があります。
満タンで返せなかった場合、走行距離から割り出されたガソリン代が別途請求される場合がほとんどです。そのため、満タン返しをお願いされたら、レンタカーを返す前にガソリンを入れたほうがよいでしょう。
ちなみに、英語でガソリンを満タンにすることを“full tank”や“full up”と表現します。
海外のガソリンスタンドでは“Full tank please.”と伝えることで、ガソリンを満タンにして貰うことが可能です。
満タンという言葉自体が略語であり、いつ・だれが使い始めたかは定かでありません。しかし、現在では定着しており、多くの人がその意味を理解して日常的に使っています。
車に関する略語や略称は数多く存在しています。普段何気なく使っている言葉も、その意味や由来を考えてみると面白いかもしれません。