4月21日(金)~5月18日(木)の期間、ポール・スチュアート青山本店にて、「La Nuit parfum(ラニュイ パルファン)」ポップアップイベントが開催。

ロシアの作曲家、スクリャービンの楽曲をイメージした香水3種を販売するほか、3つの香りとペアリングする限定カクテルも提供する。

音楽という目に見えないものを嗅覚で感じる新体験と、香りとカクテルのペアリング体験を楽しんでみては。

儚さゆえに美しい、音楽と香りの「La Nuit parfum」

「La Nuit parfum」は、クラシック音楽を香り化するブランド。“肌で聴く名曲”をコンセプトに、楽曲をフレグランスに落とし込む。ブランド名の由来はフランスの作曲家、ラヴェルによって生み出され、ピアノ音楽史上最難曲といわれる「夜のガスパール(Gaspard de la nuit)」だ。

音楽と香りの双方が持つ、時と共に移ろい、消え、記憶にしか残らないという儚さは、最も贅沢な要素。その2つを融合したとき、官能とアートの扉が開くだろう。

ポップアップでスクリャービンの香水3種を先行販売

ポップアップイベントでは、同ブランドの香水「夜のガスパール」3種やキャンドルなどフルアイテムがそろう。

また、昨年セットで発売したスクリャービンの香水3種、各30mLを13,750円で先行販売する。

1.色気と危うさが漂う「ソナタ7番白ミサ」

同アイテムの構成は、トップにベルガモット、ミドルにセージとシストローズ、ラストにミルラ。柑橘系の香りと“白”を喚起するエッセンスたちが、爽やかな悟りを導く。

シストローズの雲間を飛ぶかのような浮遊感を感じたかと思えば、祈りで用いられる薫香により天地のつながりを感じる。美しいノートの中にかすかに際立つ色気と危うさがあり、香りと移ろう時の経過が人を物質から解き放つ。

2.ダークな香りで神秘の残響を刻む「ソナタ9番黒ミサ」

同アイテムの構成は、ミドルにアミリスとラブダナム、ラストにベチバーとなっており、トップはない。

「白ミサ」と対照的に、圧倒的に不穏な香りを放ち、喪失したトップは、楽曲冒頭の下降するテーマのように不安を募る。耳から離れず本能に残る楽曲のように、変化と余韻が肌に神秘の残響を刻む。

3.光と愛の世界へ誘う「ソナタ10番昆虫」

同アイテムの構成は、トップにグレープフルーツ、ミドルにシダーウッドとスパイス数種、ラストにベンゾイン(安息香)だ。

柑橘系の香りが太陽の恵みを想起させ、カルダモンや月桂樹などのスパイスが昆虫たちの営みを表現する。ラストはベンゾインで甘やかな時が訪れる。