金沢市初の蒸留酒製造所「Alembic(アレンビック)大野蒸留所」で製造しているジン「Alembic Dry Gin HACHIBAN(アレンビック ドライ ジン 8番)」が、イギリスで開催された世界的な酒類品評会で最高賞「Trophy(トロフィー)」を受賞した。
製造開始から1年足らずで世界一に輝いたジンを紹介したい。
金沢市初の蒸留酒製造所「Alembic大野蒸留所」
「Alembic大野蒸留所」は、北前船の歴史の面影を残し、醤油味噌蔵が立ち並ぶ発酵食の街・大野町を拠点に2019年に設立され、3年間の準備期間を経て2022年8月から蒸留を始めた新しい蒸留所だ。
伝統と食の都・金沢から、人々の食体験を高めていくものづくりを目指し、飲む人も飲まない人もだれもマイノリティにならない時間と空間、価値、そして文化の提供を目指している。
蒸留所での製造開始から1年足らずで世界一に
「Alembic Dry Gin HACHIBAN」は、3月27日(月)に発表された「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(以下、IWSC)2023」の審査結果において、「Gold Outstanding(最高金賞)」ならびに、Contemporary Gin(コンテンポラリージン)部門No.1となる最高賞の「Trophy」を受賞した。
今回新たに受賞した「Trophy」は、金賞を受賞した銘柄の中からあらためて審査を行い、各部門のその年最も優秀な銘柄に与えられる最高賞だ。
同蒸留所の代表取締役である中川俊彦氏は、今回の受賞について以下のようにコメントしている。
「今後の蒸留酒づくりにおいてはプレッシャーも大きいですが、作り手が楽しんでいなければ美味しいお酒は作れないと思いますし、失敗も臆せず挑戦し続けていきたいです」
霊峰白山の伏流水を使用
「Alembic Dry Gin HACHIBAN Batch」の名前の由来は、試作レシピの8番目から。地元産を含めた8種類のボタニカルと、霊峰白山から流れ出る湧水を使用した金沢初のドライジンだ。
ジュニパーベリーの香りをじっくり引き出すために通常よりも多く使用し、グレープフルーツのようなフレッシュな柑橘系の香味とその他の香味がきりりと絡み合う仕上がりになっている。
ジンラバーにはもちろん、普段ジンに馴染みのない人にも飲みやすく、“おかわりしたい”と思える香味づくりを目指している。