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Salsamenteria Baratta
ヴェルディの好物「クラテッロ」と「スパッラ・コッタ」
Salsamenteria Baratta

ブッセートのメイン通りVia Roma ローマ通りのポルティコ(アーケード)内、ヴェルディー劇場から約300mのところに、1873年開業のヴェルディが通っていた居酒屋があります。店内にはヴェルディーが使っていたピアノ、ヴェルディ直筆のトラヴィアータの楽譜、肖像画など、所狭しと展示されています。
まずチッチョリという豚のハギレを大鍋で炒め、油を絞り取った後の肉が出てきます。ポテトチップスのようにカリッとしていて、ついつい手が伸びてしまう危険なおつまみです。
ワインはこの地方の軽い赤ワイン「フォルターナ」をフォイエータと呼ばれる白いお茶碗でいただきます。昔は、それぞれが自分のお茶碗を持ち込んで自分用に居酒屋においていたらしいですよ。
ここでいただくことができるのは4種類のソースとパン、そしてサルーミ・ミスト、そして食後のケーキだけです。
サルーミと「サルサ」ソースが自慢のお店で、地元で昔から食べられているトマトや人参のレッドソーズ、イタリアンパセリのグリーンソース、ツナとペペロンチーノのソースなどパンに付けていただきます。
それにクラテッロ、ストロルギーノ、ラルド、サラミ、スパッラコッタなどの盛り合わせ。ストロルギーノはクラテッロを作ったときのハギレで作るサラミです。特にスパッラコッタはこの辺りでしかお目にかかることができないものなので、是非試食してください。
Salsamenteria Baratta(サルサメンテリア・バラッタ)
- 住所:Via Roma 76, 43011Busseto PR
ヴェルディの好物「クラテッロ」と「スパッラ・コッタ」


クラテッロは、「ハムの王様」として世界的に注目を浴びている生ハムです。
クラテッロ・ディ・ジベッロDOPとして、ヨーロッパから生産地保護保証の認証を与えられ、ポー川沿いの8つの村で、秋から春の寒い間にしか生産することができません。豚のお尻の部分の肉を膀胱の皮に入れて熟成する生ハムです。
スパッラ・コッタは、「サンセコンドのスパッラ・コッタ」とも呼ばれる加熱ハムです。スライスしていただきますが、秋から冬にかけては、お肉のように厚切りにして、湯煎で温め、モスタルダという甘い果物の辛子漬けを付けていただきます。
ヴェルディフェスティバルの時期にパルマにいらしたら、オペラとサルーミを満喫してみてください。
文・写真・西村明美/提供元・たびこふれ
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