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4月20日の衆院憲法審査会で、第9条を中心に議論がされたが、ようやく議論が詰まってきたように思う。

私は第九条の改正問題に決着をつけないと、安全保障が図れないのみならず、両院で三分の二という条件をめぐって与野党が攻防を繰り返し、過半数をめぐって競う二大勢力による争いがいつになってもできないので、野党の成長のためにもこの問題に決着をつけて欲しいと思っている。

そのあたりは、『日本の政治「解体新書」: 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』(小学館新書) で詳しく論じた。

そんななかで、4月20日の衆院憲法審査会での議論はなかなか面白かった。

自民党は「9条の2」を新設して自衛隊を明記すべきだと主張した。それに対して、公明党は「内閣」の章への記述を提案し、立憲民主党は慎重論を展開した。