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DCMHDの2023年2月期、エクスプライス社子会社化の影響で増収減益
(画像=『DCSオンライン』より引用)

2023年2月期連結決算は、売上高が前年同期比で10.4%増の4468億円、営業利益が1.9%減の300億円だった。

DCMホールディングスが発表した2023年2月期連結決算は、売上高が前年同期比で10.4%増の4697億円、営業利益が1.9%減の300億円だった。

2022年3月に家電ECのエクスプライス社を子会社とし、同年6月からエクスプライス社の業績を含めたことから、2ケタの増収となった。ただし、同社の影響を除くと売上高は1.7%減の減収となる。既存店ベースの売上高は2.9%減と苦戦している。

期中に14店舗の出店と8店舗の退店を行い、期末店舗数は675店舗となった。

そのなかで、プロショップの「ホダカ」を前期に8店舗を出店し(退店なし)、期末店舗数は57店舗となった。既存店ベースで2.6%増、全店ベースで7.7%増となるなど好調に推移している。

エクスプライス社の連結と水道光熱費の高騰により販管費が増加したが、売上増が増加分を吸収して販管費率が28.4%と前期から0.7ポイント(pt)改善した。しかし、粗利益率に相当する売上総利益率が、エクスプライス社の子会社化で、全体で33.3%と前期から1.3pt下がったことから、営業利益以下は減益となった。

24年2月期は、新規出店で14店を計画し、通期業績予想は、売上高が4870億円(前年同期比3.7%増)、営業利益310億円(同3.1%増)、経常利益306億円(同3.5%増)、当期純利益187億円(同3.1%増)を見込んでいる。

提供元・DCSオンライン

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